【彼女、お借りします】《第215話 「元カノ」、七海麻美②》Part1 麻美ちゃんの呪縛を紐解いていく

彼女、お借りします
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【彼女、お借りします】《満足度215 「元カノ」、七海麻美②》の感想記事です!
今回は2パートに分けてお送りします!


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幼女麻美ちゃんヤバかわ

ロリコンになっちゃうううううううううううう!!!!!!!

幼女麻美ちゃんおかわわわわすぎて、何かに目覚めてしまいそう

名前だけの白馬の王子様

麻美ちゃんがねじ曲がってしまった理由を見る過去編。

麻美ちゃんの家はかなりのお金持ちの様で、当たり前の様にいる許嫁の存在。
かなり早い段階でそんな存在はチラついていました。

【3巻】満足度20 彼女と彼女①

過去の回想を見ても、この時訪ねてきたのは白馬くんで間違い無いでしょう。

しかし「白馬」なんて素敵な名前ですね。
白馬の王子様扱いされていないので完全に名前負けしていますが・・・

親の付き合いや逆らえない関係はあると思いますが、そんな事情込みで白馬くんは麻美ちゃんとの結婚には前向きなのかなと思います。

一時の夢を見た浦島太郎

おとぎ話の浦島太郎は、乙姫に竜宮城に連れて行かれ楽しい日々を過ごしていましたが、地上に戻ると数百年経過しており孤独に。悲しみから開けてはならない玉手箱を開けた結果、よぼよぼのおじいさんになってしまった。
一時の夢の代償に最後は不幸になってしまうお話でした。

麻美ちゃんが中学生の時に付き合った浦島太郎くんも、一時の夢物語で終わってしまいましたね。

付き合っている時は幸せの頂点だったのでしょうが、最後には権力により強制的に別れを選択させられました。

白馬くんとは違い、名前の通りの悲しい結末を迎えてしまった浦島くん。
こうもあっさりと手のひら返しをさせてしまう七海家という玉手箱の強さは恐ろしいですね。

人並みに”恋”をしていた麻美ちゃん

浦島くんとの関係は悲惨な終わり方を迎えてしまう訳ですが、付き合っている期間はどこにでもいる普通のカップルだったんですね。
普通に恋している麻美ちゃんが、今とのギャップもあり、とにかく美少女でした。

浦島くんの情熱的な愛情。
これが『恋心』と表さずに何と表するのか。
少なくとも、浦島くんが麻美ちゃんに向ける想いは『恋心』でしたね。

また、浦島くんからは和也と同じ空気感も感じます。
何にも理屈的な根拠がないのに、できる、やってやるを情熱だけで語る姿はまさに和也なんですよね。

そんな『熱』を持った浦島くんに惚れた麻美ちゃん。
少なくとも捻くれる前の麻美ちゃんは真っ直ぐな人が好きだったと言えるでしょう。

後ほど出てきますが、これが麻美ちゃんの思想と一致しない行動の理由の一つなのかなと思います。

直喩か比喩か

前回の満足度214話のラストの胎児は色々と妄想を掻き立てる表現でしたが、今回の話を読んでその表現が比喩だったのか直喩だったのかは意見が割れるところかなと思います。

直喩であればそのままの通り浦島くんと麻美ちゃんの間にできた赤ちゃん。
比喩であれば麻美ちゃんの中に生まれた恋心

結局明言はされていないので、話の中の表現で推察するしかありません。
ただ、今回の表現方法は宮島先生とてもうまかったなと思います。直喩、比喩共にどちらでも解釈できる表現方法だったと思います。

”女性”を意識する麻美ちゃん

1つ目に取り上げたいのはこのシーン。

下着姿の麻美ちゃんが描かれていて、より”女性”を意識させている描写だなと思います。

直喩であれば、性的な意味で女性を意識する行為が前後であった。
比喩であれば、恋は女性を変えるとよく言うので、より可愛くなろうと意識し始めた。

そういう解釈ができるのかなと。
描写だけじゃなく、セリフもどちらにも解釈できるんですよね。

人生初の光り輝く脱線行為は

直喩であれば浦島くんとの性行為を指してますし、
比喩であれば浦島くんとの恋愛を指しています。

どちらにせよ、親の決めたレールに従ってきた麻美ちゃんにとって、その象徴である許嫁に背く行為は麻美ちゃんなりの冒険であり、”自分の意思”を貫くと言う挑戦でした。

私の中の「何か」を照らし出すのに十分だった

直喩であれば子供ができたことによる母性
比喩であれば恋をし、自分の人生を自分で歩んでいくと言う決意

そんなところでしょうか。
今までは親の駒としてしか扱われていなかった麻美ちゃんが、やっと『自分』を見つけられたことに嬉しさを感じているのかなと思います。

革命を起こすための切り札

2つ目はこのシーン。

麻美ちゃんが何かから抜け出して来た様ですが、それが何なのか。
大丈夫かどうか聞いていると言うことは、浦島くんにも抜け出すことの重大さがわかっているということです。一番考えられるのは七海家の一家として大事な用事。

ただ、「大丈夫」の意味が麻美が抜け出したことではなく、雨の中走って来た麻美の身体を心配する意味であれば、麻美ちゃんの中にいる新しい命の心配の線も考えられますね。

時と共に次第に大きくなる「それ」は

「それ」は赤ちゃんのことを指している様にも思えますし、浦島くんに対する恋心を指している様にも思えます。

私にとっては確かな「革命」
この先「自由な自分」を勝ち得るかもしれない”希望の灯”だった

直喩か比喩かを判断する上で、ここが一番ポイントかなと思います。

思うのは「恋」という感情一つで革命や希望の灯というところまで至るのか、というところ。

学生時代の恋、まして麻美ちゃんにとっては初恋なので、この恋が人生の全てと錯覚してしまうことも考えられますが、一方でもう何も知らない子供とは言えない年齢。
白馬くんの立ち位置は十分理解していてもおかしくないですし、「恋」という感情意外に避けようがない事実があったからこそ、それが切り札になると考えていたのでは無いかなと思います。

ただ、本当に赤ちゃんがいたとしたら流産していることになるので、その辺がどう処理されてるのかなって。
自分も現実でそれが起こったらどうなるのかは全然わかりませんが、過度なストレスなどでも可能性はありえるそうですし、気がついたら・・・ってのはあるのかな?

結局、エンタメとして流産を扱うわけにはいかないのかなと思うので、もしそれが事実だったとしても直喩と比喩でどちらにも取れる形でしか表せられず、答えは今後も公にされないのかなと思います。

なので、今後明言されない限りは答えはでないものですが、冒頭でも述べた通りどちらにでも解釈できる表現方法はうまいなと感心しました。

『恋』を見失った女の子

浦島くんと別れた後の麻美ちゃんはサバサバしてましたね。
もちろん葛藤などが落ち着いた後が描かれているのでしょうが、これを機に今の麻美ちゃんに近づいた空気感を纏う様になったなと思います。

そして浦島くんへの想いが、浦島くんを好きだったという恋なのか、ただの親に対する反抗の気持ちを勘違いしていたのかがわからなくなってしまいます。

他者から見れば立派な『恋』だったと言える浦島くんへの想い。
ただ、親からの束縛によって麻美ちゃんの中の正しさがわからなくなり、ねじ曲げられてしまった。

その成れの果てが麻美ちゃんの心情の吐露に繋がりますね。

結論 私は”恋する2人”を見ると壊したくなるのだ

ずっと謎に包まれていた麻美ちゃんの行動原理。
和也と水原に限った敵対心からの行動かと思っていましたが、恋する人全てが敵だとは・・・

とにかく迷惑な破壊衝動ですが、でも麻美ちゃんは麻美ちゃんなりの苦悩の末にたどり着いた自分を守るための術でもあると思うんですよね。
自分が叶わなかった思いを他者が叶えているのが耐えられない。自分だけ苦しむ理由を、答えを見つけられない。嫉妬や妬みという感情が近いでしょう。

”とにかく迷惑”なんて言い方をしましたが、それはあくまで上から目線な言い方であり、自分を僻んでいる麻美ちゃんからすれば幸せな人を見て羨む、失敗すればいいのに、なんて感情がでるのは人間としては至極当然とも言えます。

結局は暇潰し。
麻美ちゃんの恋の時間は浦島くんとの別れによって止まってしまい、親の言いなりのまま進む麻美ちゃんの人生は停滞してしまった。

人生を動かすはずだった光はあっさりと消えてしまったため、今は暗いトンネルの中で塞ぎ込んでいる。

でも元はといえば恋に憧れ、恋をしていた女の子。ただ今は暗く閉ざされてしまっているだけ。
恋の感情を持っていないのと、持っているけど表せないのでは雲泥の差です。

ここまで明らかになれば後はそれを正しい方向に導いてあげるだけ。

『恋』が素晴らしい・素晴らしかったことを思い出してもらうしかありません。

和也と水原が麻美ちゃんの過去を詳しく知る機会はないでしょうが、何かキッカケを得て麻美ちゃんの雪解けにつなげてもらいたいところです。

続きはPart2で。

さて、満足度215の感想記事は一旦ここでPart1終わりにします。
Part2では、麻美ちゃんの思想と行動の乖離、そしてこれまでの麻美ちゃんの言動と今回明らかになった事実を照らし合わせていこうと思います。

Part2の感想記事はこちら!


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