小百合ばあちゃんに残された時間はあと僅か。
残された時間で、小百合ばあちゃんに真実を告げなくていいのか問う和也ですが、水原の答えは「告げる」とはなりませんでした。
そのまま病室に戻った水原を見て、もう何もできることがないと思った直後、和也の元に一つの連絡が。
連絡を見て走り出す和也。
和也にできる最後のことは一体なんなのか?
そんな「満足度149 夢と彼女と俺」です!
前回の感想記事はこちら!
満足度149 「夢と彼女と俺」
今回のタイトルにもなっている「夢と彼女と俺」

このタイトルって実は以前にも使われていたんですよね。

103話は「2人の夢」編が始まった話。
和也が水原に映画の話を持ちかけ、水原が了承した話でした。

今回、小百合ばあちゃんに映画を見せるという夢を終えた満足度149。
夢に向かって走り始めた回と夢を叶えた回が同じタイトルで飾られるのは粋な作りになってますね。
また、タイトル合わせをしたということはこれで2人の夢編が終わりを迎えたという意味もあるのかなと思います。
・・・とはいえ、まだやらなければいけない話はあるので、残りはエピローグ的な扱いなのかなと思います。
「これでいい」は無理やり納得してるだけ
和也との関係を明かすか悩んでいる水原。

水原のいう通り、現状では自己満足以外に話すことに意味なんてないんですよね。
無闇におばあちゃんを悲しませるぐらいなら言わない。
だから水原は嘘を突き通すと決めていた訳です。

ただ、「これでいい」と自分に言い聞かせるということは、水原自身も「このままではよくない」と悩んでいる証です。
意地を張っているような状態の水原。
水原も真実を伝えるべきだと思いつつ、小百合ばあちゃんを最優先に考えて伝えることを躊躇っている水原。
前回、和也が伝えた「水原の気持ち最優先で」という言葉が、水原を最後に一押しするのかなと思いました。

Tips:「これでいい」は2度目
過去、水原が全く同じセリフで自分を言い聞かせているシーンがありました。

この時は舞台の結果次第でレンカノを辞めると和也に相談した後でした。
レンカノを辞めることによって和也との関係性がなくなること、彼氏がいなくなることでおばあちゃんを悲しませることを気にしていたのかと思います。
今とは状況は違うので、この時は「悲しませたとしても正しい状態(本当は彼氏はいない状態)」に戻すことを考えて、「(悲しませたとしても)これでいい」と自分を納得させていたのかなと思います。
今も過去も、小百合ばあちゃんを最優先して自分の気持ちを押し殺す時の水原のやり方が変わらないことが見えますが、今と過去で決定的に違うのは和也の言葉の有無なのがポイントだと思います。
2人きりの上映会
和也が走って行った理由、それは水原と小百合ばあちゃんに映画を見せるためでした。

もうどこまで見えていて、何が聞こえているのかなんてわからない。
でも、小百合ばあちゃんに届いたものは確実にあるはずですし、小百合ばあちゃんの微笑みこそが、水原の夢が叶った証明になるのではないかと思います。

できれば元気な状態で、映画館で観て欲しかった・・・

それでも・・・
それでも最後の最後に夢が叶って良かった・・・
ところで和也の異変に気づきましたか?
今回、水原と映画、小百合ばあちゃんに焦点が当たっているお話の作りになっていたことで、和也の出番というのは非常にヒッソリとしていたものになっていました。

過去、水原と麻美ちゃんが電車で出くわした回(満足度77)、水原とおじいちゃんの過去の回想(満足度99〜101)等、そもそも和也が出てこなかった話は何度かあります。
ただ、登場して一言も喋らなかったのは今回が初です。
病室に入ってから何も言わずにプロジェクターの準備をした和也。

そして最後出ていく時も何も言わずに出て行った和也
・・・と驚く水原。
いきなり立ち上がったことに驚いたのかと思いましたが、水原は和也の表情に驚いたのではないかと思います。

直後の水原は言葉を失っていますし、和也は想定外の表情をしていたのではないかと。
今回の和也は喋っていないだけではなく表情も描かれていません。
今回の話が水原視点で描かれているように作られていることも関係していると思いますが、水原も和也の表情をしっかり見たのは和也が出ていく時だけなんですよね。

病室に入ってきた時は涙を拭くためにしっかり見ていませんでした。
プロジェクター設置中も水原は背中しか見えていなかったので、和也の表情は見えていません。
和也が喋らなかった(喋られなかった)こと、表情が描かれなかった(水原に見せなかった)こと、和也の顔を見て驚く水原。
これらから考えられる和也の表情は・・・
きっと水原以上に涙があふれていたのではないかと思います。
次回も・・・「嘘」
さて、夢が叶った今、後やることは「真実」を告げることです。
150話の予告は148話でも使われていた「嘘」。
水原が気にしているのは「小百合ばあちゃんを悲しませること」ですが、和也を「素敵な人」と伝えられれば悲しみ減らすことができるでしょう
なにより、ここまで頑なに「和也を好き」と認めてこなかった水原がその想いを認めることで和也と水原の関係性も変わっていきます。
今回、映画が完成したことで「プロデューサーと女優」の関係性は無くなりますし、「夢と彼女と俺」とタイトル合わせしたことからも次回からはエピローグを挟んで新しい物語に移るような作りになっています。
メタ的な見方ではありますが、水原が「和也が好き」と認めることが新しい物語へのステップだと思いますし、「2人の夢」編のエピローグとしてふさわしい結末ではないかと思います。
テンポ良くいくのであれば、真実を伝え、小百合ばあちゃんが旅立ち、クラファンの後片付けと3話ぐらいでしょうか。
夢が叶ったこの後もまだまだ目が離せないですね!!
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