【彼女、お借りします】《21巻 後編》2つの内緒話。水原の気持ちは揺れ動きどこに向かうのか

コミックス感想
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「彼女、お借りします」の21巻感想 後編です。

前編では本ブログで毎週投稿している感想記事のリンクと1話ごとの見どころをまとめ、後編で改めて気になるポイントを考察していきます!

21巻感想記事の前半はこちら!

19巻の感想記事はこちら!

21巻で気になるポイント!

海くんから誘われたパーティー!
和也まで誘われる辺り、海くんが和也と話をしたがっているのが伝わってきますね。
それが宣戦布告なのか白旗宣言なのかで今後の海くんの立場が大きく変わってきます。

パーティーの帰り道で水原が語った恋への憧れ、レンカノとの関係性は今後の2人の進展に大きく関わってくる要素でした。

そして一番注目したいのは水原と海くん、一ノ瀬と麻美ちゃんの話し合い。
作中では内容・答えが描かれなかっただけに、その予想や考察も妄想が捗ります!!

敗者は雄弁に語る

『勝者は雄弁に語る』という言葉はありますが、今回の海くんの語りは逆でしたね。

まるでオタク特有の早口の様だ・・・

スペック的には海くんの方が勝っている部分が多く、海くんと和也はまさに虎とネズミの様な立ち位置。
ですが、『水原を救う』という1点に関してはスタートラインは変わらなかった2人。それでも最後は圧倒的な差が付き、虎とネズミの立場は逆転しています。

和也は海くんからの尊敬の意に疑問を感じていますが、和也は海くんが水原に惚れていたこと・振られたことを知りません。
ただ、海くんからしてみれば意中の人を射止めた男。しかも0からのスタートで努力して射止めたカッコいい男。

知らないところで和也の株も上がっていると言うことです。

本気の照れ程ニヤニヤできるものはない!

好きじゃなくもない

あの日、水原が海くんの手を振り払う時に使ったこの言葉。

肯定とも否定とも取れるこの言葉。
海くん・和也の見解は『肯定よりだと思う』であり、断言しているわけではありません。なのでこの言葉の真意を100%理解しているのは水原のみ。

あの日、あの時限りの言葉で、それを知っているはずのない和也の口から聞いた水原は顔が真っ赤っか。

耳まで真っ赤っかじゃん!!!!!

水原が過去こんなに照れたことはなかったんじゃなかろうか。
冷静を装うことが多い水原だけに、らしくなさのギャップが最高に萌えられます。

その後の慌てっぷりと誤魔化しっぷりもまた最高なんですよね。
明らかに何かを知っているけど誤魔化そうとしているやつ。コナン君がいたらきっと問い詰められて白状させられてるね。

赤くなるだけでもレアリティが高いんですが、さらに子供の様な慌てっぷりはもっとレアリティが高いんですよね。

和也だから誤魔化さなきゃいけない。

こんな2人のやりとり、ニヤニヤせずにはいられません!

恋人ができる条件

水原に恋人ができる=レンカノを辞める時

その時は「レンカノ」辞める時ね・・・

レンカノにプロ意識を持っている水原だけに当然の条件かと思いますが、やっかいな条件ですね。

水原にとってのレンカノは「女優へのステップの1つ」であり「生活資金のための基盤」でもあります。
水原の夢は女優。その道はまだまだ先が長いもの。

レンカノで演技の練習をしている水原にとって、レンカノを辞めると演技の練習時間とお金稼ぎが両立できなくなることを示しています。

今の水原には切り離せないレンカノという職業だけに、仮に和也が告白をしても今はまだ受け入れられないと暗に言っている様にも思えます。

でも好きになったら止められない想いもある。

【21巻】満足度174 告白と彼女②

だから自分の気持ちに蓋をしなければいけない。

序盤から現実的な視点を持つキャラとして描かれてきた水原。そんな視点で見れば恋心よりも生活を優先してもおかしくはないですよね。
その一方で止められない想いもある。
でも告白されても受ける訳にはいかないし、だからと言って振りたくもない。

だから、和也の告白の気配を察知しても常に『逃げ』の選択肢を取り続けるのかなと思います。

内緒話@海くんの場合

21巻で一番注目したいところは、『水原の会話シーンが途中で途切れていること』だと思います。

具体的には、海くん・麻美ちゃんと話をするシーン。

海くんの誘いで何か話をした水原ですが、その会話の内容は明かされませんでした。
なので、会話の前後から探るしかありません。

前での出来事は、海くんは和也と話をして「好きじゃなくもない」の見解を得ていましたね。もしかしたら和也以外にも聞いているかもしれませんが、肯定とも否定とも取れる言葉の答え合わせを第三者としたかったのかなと思います。

後での出来事は、水原は和也を見て一つ深呼吸をしています。

この日初めて会う訳でもないのに今さら深呼吸して一旦落ち着く理由は、和也に関する何か言われたから。帰りを誘う表情から察するに、ここで水原の中で和也が好きという気持ちが明確になったのかなと思います。

水原は和也を好き、をどうやって引き出したのかは海くんのイケメンたる手段なのでわかりません。
改めてあの日の言葉の意味を問いただしたのか、はたまたちゃんと告白して正式に玉砕することで気づかせたのか。

どちらにしろ、恋敵であるはずの和也を見て尊敬を念を抱き、水原へのアシストをした海くんのイケメンパワーには感服の一言です。

逆に『和也が水原を好き』を伝えるアシストの可能性も考えましたが、その場にいない第三者の気持ちを海くんの様なイケメンが勝手に言うとも思えません。
海くんと和也の会話の中では水原への気持ちを確かめる様なワードはでてきていないので、確証は持ててないはず。

・・・あれだけ水原に尽くしていたら間違いなく好きだと思えますが、そんな主観で判断しないのは、和也に「好きじゃなくもない」の意味を問いかけたという行動からもわかります。

結局レンカノの壁があるので何か関係性が変わることはないものの、海くんとの会話は水原の気持ちの整理に一役買ったんだなと考察します。

内緒話@麻美ちゃんの場合

もう一つ描かれた内緒話は麻美ちゃんの会話。

一ノ瀬ちづる=水原千鶴がバレてしまい、いつ和ばあちゃんに真実をバラすかわからない麻美ちゃんですが、話をするとなんとも奇妙な話。
麻美ちゃんは水原の味方をすると言いました。

もちろん麻美ちゃんの本心とは程遠いでしょうが、ストーカーと化している和也から助けてあげる、という悪魔の誘惑

これに対する答えが描かれていません。
この悪魔の誘いに水原は合意したのか拒絶したのか。

海くんとの時とは一点、完全に塞ぎ込んでしまう表情の水原。

この会話の答えは現状だと考察が難しいんですよね。どっちにでも取れる要素があるので・・・

ただ、強いて言うのであれば水原では麻美ちゃんの暴走を止められる答えには辿り着けなかったと言うこと。

バレる前提で考えを巡らせていると言うことは、あの場では麻美ちゃんの今後の干渉を止められなかったということですね。

しかし和也の中で美化されたままの麻美ちゃん像を崩す訳にもいかないので相談もできない水原。手詰まりですね。

海くんとの会話とは違い、そう遠くない未来で明かされるであろう麻美ちゃんとの内緒話の答えが楽しみです。

襲うマイナスの嵐

その時ーー
私はーー

この後に続く言葉がありませんでしたが、十中八九「どうするのか」でしょう。

和也との関係が切れるだけではなく、あれだけ信頼してくれている和ばあちゃんを裏切ってしまうこと、水原が改めてひとりぼっちになってしまうこと。

色々なマイナスが水原を襲うだけに、真実がバレた時に水原がどう対処できるのかがポイントですね。

21巻のさいかわ水原!

夜の雰囲気にちょっと赤くなった美女。

キラリと光るイヤリングがまた美しさを底上げしているんですよね。

「かわいい」と言うより「美しい」水原でした!

22巻へ続く!

動き始めた麻美ちゃん。
2人の夢編から海くんのパーティまで、和也と水原の雰囲気は本当の恋人の様になっていましたが、一気にそれを消し飛ばしましたね。

ここから続く麻美ちゃんの攻勢。
現実に争う瑠夏ちゃん。
戸惑う水原。
告白へ止まらない和也。

4者4様の想いがぶつかる22巻も期待!!


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