彼女、お借りします の12巻感想・考察 後編です。
執筆時点で13巻まで出版されていますが、12巻までのネタバレ範囲内で感想・考察を行います。
前編もぜひ見てください!
前回の感想記事もぜひみてください!
Contents
彼女、お借りします 12巻 あらすじ
墨ちゃんプレゼンツ、和也エスコート大作戦実行中! 制服を着て、和也が大好きな水族館へ。ちょっぴり気合が空回りしてはいるものの、自分のために一生懸命準備して、“おもてなし”してくれる墨ちゃん。その姿を見て、水原の一件で思い悩んでいた和也に、ひとすじの光が──…!? 墨ちゃんの“尊さ”大爆発で、“レンタルライフ”が急展開の第12巻!!
後編で触れる部分
後編では墨ちゃんのデート後、水原のおじいちゃんとの回想から和也の水原の夢を叶える提案まで触れていきます。
水原の夢を叶えると言う大きな目標に向かってついに動き出します!!
12巻で押さえたいポイント
せんばづる
コミックス1巻に追加されていたコマを覚えているでしょうか?

水原がレンタルDVDショップで「せんばづる」という作品をレンタルしていました。
・・・が、このシーンって単行本で追加されたコマであり、マガジン掲載時にはなかったコマなんですよね。
ずっと謎だった「せんばづる」ですが、12巻でついに何か判明しました。

水原が「せんばづる」を選んだ理由は小百合ばあちゃんが出演していた思い入れのある作品だったということですね。
・・・DVD持ってないの?って思いはしましたが、まぁいいでしょう。。。
あと、なんでマミちゃんにキレた居酒屋帰りに借り直したのかはわかりませんが・・・
Tips:せんばづるって何?
1巻の記事を書く際に、「せんばづる」という作品が実在していて何か意味を持たせているのかなって思って調べたんですが、どうやら「広島原爆の映画」らしいです。
原爆によって被爆した少女の儚い人生を描くストーリーみたいですね。
かのかりの世界でも同じストーリーかわかりませんが、パッケージに写っている少年と思わしき子が被っている帽子が丁度戦時中の様な雰囲気もありますし、小百合ばあちゃんも儚い少女の様な風貌なので、「せんばづる」のモデルは大体一緒なのかなーって思います。
宮島先生が「せんばづる」という名前で選んだのか、「せんばづる」の内容にも含みを持たせているのかはわかりませんが、内容は流石に関係なさそうだから名前だけかなぁ。。。
夢は叶うの呪縛
水原の回想、話は7年前に戻ります。
すでに祖父母に育てられていた水原ですが、おじいちゃんの口癖が「夢は叶う」でした。

水原が女優を目指した際、一番応援してくれていたのはおじいちゃんだったんですね。
小百合ばあちゃんは厳しい道だと告げて一旦反対しようとしていましたが、それを言う前に賛成・応援してくれたのがおじいちゃんでした。

水原の夢は「おばあちゃんにスクリーンに立っている姿を見せる」と言われてきましたが、正確には「おじいちゃんとおばあちゃんに」だったんですね。

おじいちゃんが死ぬ直前にも、遺言の様に同じことを言っていました。
ただ、願えば夢は叶うと言いながら、目の前の水原の願いは届かず、おじいちゃんに女優の姿を見てほしい、生きてほしいという願いが叶わなかったのはなんとも皮肉な話です。
水原はおじいちゃんの「夢は叶う」を信じて生きてきたってことですね。
もちろん盲目的に信じているわけではなく、実際におじいちゃんに女優の姿を見せること、生きてもらうことが叶わなかったので、叶わない夢もあると理解しながらも叶うことを夢見て女優を目指してきました。

それでもね、女優を1番に応援してくれたおじいちゃんは事故で死んでしまい、残された家族である小百合ばあちゃんにも女優の姿を見せられないかもしれない状況。

おばあちゃんに女優の姿を見せたい一心で、おじいちゃんの夢は叶うを信じて努力してきました。
それが叶わなくなってしまうと言うことは、水原が女優を目指す目標を無くすことと同じであり、女優という夢を諦めることになってもおかしくはないかと思います。
夢は叶うと必死にやってきた結果が何も報われないなんて、本当に辛い・・・
メインヒロインを救ってこその主人公!
以前の舞台の結果が実らなかった時と同様、水原は夢に近づけなかったことで悲しさを抑えることができませんでした。

つまらないことを言ってしまえば、漫画だからヒロインの大ピンチに駆けつけるのは主人公なんですよ。
でもそれがいいんですよね。
ベタだのなんだの言われようとも、これが王道なんです。
前回、舞台が実らなかった時は和也がレンカノの予約を入れることで水原の夢を支援する意思表示をしていました。
今回和也はクラウドファンディングでお金を集め、水原が主演の映画を撮ると言う方法を持ってきました。

深い意味はないと思いますが、前回はレンカノを支援することで水原を支えようとしていた和也ですが、今回は女優を支援することで一ノ瀬を支えようとしています。
水原=一ノ瀬なのであんまり意味はない様に思えますが、水原はレンカノで、一ノ瀬はお隣さんと、2人の間ではやっぱり壁があると思うんですよね。
未だに和ばあちゃんに会う時は水原をレンタルしていますし、水原ではなく一ノ瀬相手に踏み込んでいく形になったのは2人の距離がさらに縮まるキッカケになるのではないかと思っています。
あと、夢を見る和也が現実的な答えを持ってきたことに和也の成長を感じます。
水原が言う通り現時点ではただの夢物語であって、バカと言われてもしょうがない話です。

水原も「男ってホントにバカ」って言いつつも、おじいちゃんの夢は叶うは信じますし、和也のクラファンにも乗りますから、人のこと言えないぐらい夢みがちなんですよね。
お互い夢を見れるバカ同士(悪い意味じゃないよ!)、とてもお似合いだと思います。
・・・関係はまだまだ進展しなさそうですけど。。。
水原視点の和也
読者視点では、和也の行動理由は小百合ばあちゃんのためだけではなくて、水原が好きだからという理由もあるのは明らかです。
ですが、水原視点だと惚れているっていう印象が薄くなってしまうというか、和也は本当にお人好しで、女優を支援してくれているという見方になっちゃうんですよね。

当然なんですけど、小百合ばあちゃんのためっていうのが理由ですし、まして和也に好意がないことは明確になっていますし・・・
ここまでやられて気づかない水原もハーレムラブコメの主人公かっていうぐらい鈍すぎるんですが、見た目に反して超奥手の水原さんならしょうがないか・・・
新章突入!!

始まったクラウドファンディング編。
かのかり史上1番の長編になると思われます。
すごくメタなことを言いますが、今後の展望も含めて予想です。
(記事投稿時点で129話まで進んでるけど、それ全部忘れて書くよ!)
まずクラファンのゴールとしては水原の映画を撮ることです。
当然、撮った映画はスクリーンで公開するでしょうし、水原の夢である女優としてスクリーンに立つことが叶うという大きな出来事があります。(さすがに撮影失敗しないでしょ・・・)
小百合ばあちゃんをそこに招待することで、水原の夢は無事に叶いますね。
ただ、スクリーンに立った暁には、残念ながら小百合ばあちゃんの死もでてきますね。
本当は和也と水原の顛末をしっかり見届けてほしいのですが、寿命をかなり意識させる描写があったので、水原の女優の姿を見届けて小百合ばあちゃんは旅立つでしょう。
旅立つ小百合ばあちゃんに真実を告げるのかは注目だと思いますが、告げてもきっと「わかっていた」と答えるのではないかと思います。
そして、女優・一ノ瀬ちづるが脚光を浴び始めると思います。
ただ、女優にスポットライトが当たりすぎると今度はレンカノをやめるって話になるので、そうなると「彼女、お借りします」ってタイトルどうなるん?って。。。
まぁ、少しだけ騒がれるぐらいかなぁ・・・
レンカノは続くと思うので、ちょっと女優の仕事も入るぐらいですかね。
ただ、女優として注目された結果、一ノ瀬=水原と気づく人たち(木部&マミちゃん)がでてきそうなことは気になります。
クラファンの映画撮影を通じて和也と水原の距離は間違いなく縮まりますが、水原から和也への想いが読者に明かされる程度で終わるのかなと思います。(好きと明言する描写があるのかなと)
小百合ばあちゃんのお葬式とか本当に最後の部分かな。
クラファンが終わった結果、2人が付き合うってことはないと思っています。
2人が恋愛関係になるには解決しなければいけないるかちゃん・マミちゃんのハードルがありますから、それはまた別の話で解決すると思います。
という予想です。
和也に惚れてデレる水原が見たいぃ・・・
いずれ答え合わせとかしてみたいですね。
大体外れるんですけど、1個ぐらい合ってたらうれしいなぁ。
自分はこういう展開だと予想している!というのがあればコメントもらえると嬉しいです!
12巻のかわいい水原まとめ

こんな可愛い子がクラスにおってええんですか????
12巻時点でのキャラ相関図

墨ちゃんから和也への矢印を明確に「好き」にしました。
デパートでのデートから明らかに好意はあったものの、明言されていなかったのが12巻で明言されたので更新です。
るかちゃんマミちゃんは出番なし!
次回は13巻!
次回は13巻。
クラファンが実際に動き出しますね。
クラファンにるかちゃんや墨ちゃんがどう絡んでくるのか楽しみです!
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