【彼女、お借りします】《4巻》大人の付き合いをしましょ

彼女、お借りします
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彼女、お借りします の4巻感想・考察です。
執筆時点で13巻まで出版されていますが、4巻までのネタバレ範囲内で感想・考察を行います。

前回の感想記事もぜひみてください!

彼女、お借りします 3巻 振り返り

3巻は和也の想いがマミちゃんから水原へシフトするという、かのかりの物語の中で非常に大事なイベントがありました。

一緒に過ごした温泉旅行でレンタル関係にも進展があり、「おばあちゃんのため退院まで」のレンタル関係が、今度は「和也の成長のため」という、ゴールが曖昧な形でレンタル関係が続くことになりました。

そして和也と水原の関係をレンタルだと見破った新しいレンタル彼女ヒロイン・更科瑠夏が登場しました。

彼女、お借りします 4巻 あらすじ

温泉旅行で水原と2人っきりの夜を過ごした和也。少し2人の距離が縮まった! そんなとき──、和也と水原の“レンタル関係”を知る謎の美少女・更科るかが登場!? ドキドキ2倍の“2人の彼女編”、大荒れ模様の急展開!!

4巻の雑な紹介

ストームガール・更科瑠夏が登場したことにより、和也をとりまくヒロイン関係が慌ただしくなります。
「ドキドキしたい」という理由から恋に憧れレンタル彼女を始めた瑠夏ですが、それでもドキドキするような相手には出会えませんでした。
そんな中、水原への必死な思いを見せる和也に憧れ、(半分脅しで)和也を好きになり、なんとレンタルではなくお試しながら水原公認のもと付き合ってしまいます。

そして時は流れクリスマス。
クリスマスに男と一緒に街を歩く水原を見つけた和也は、水原に本命の彼氏がいるのかが気になり後をつけていきますが、壮大な勘違いを起こしつつも水原を守ろうと行動します。
そんな一歩進んで一歩下がる2人の関係の進展具合もありつつ、4巻の締めは瑠夏ちゃんにラブホテルに連れ込まれる和也でした。

4巻で押さえたいポイント

小百合ばあちゃんに言えない理由

さて、なんで困るのでしょうか?

直感で思いつくのは、レンタル彼女っていう職種に対しての価値観の問題でしょうか?
当然風俗とは違いますが、お金を払って(クリーンな)男女の関係である、というのはやっぱり後ろめたさからくるものでしょうか?

後は和也との関係がバレてしまうこと。
とは言え、水原は和也との関係が始まる前からレンタル彼女のことは言ってないそうです。

【1巻】満足度2 俺の彼女

和也との関係があろうとなかろうと、小百合ばあちゃんには話せない理由があるようです。

現時点では後ろめたいという理由しか推測できませんが、後々明かされるのでしょうか。

レンタルをやめることに反対した理由

ストームガールの暴走により、誰にいつバレるかわからないという危険性を感じた和也。
レンタルをやめた方がいいのかもと水原に告げますが、水原はそれを止めようとします。

水原はこの関係をやめたくないんですね。
水原が和也のことを少なからず意識しているのは間違いなく、こういうちょっとしたデレの部分はとても魅力的です。

なお、瑠夏とは付き合う模様

あれ、水原さん和也のこと意識してるんじゃないの???

瑠夏ちゃんの脅迫?により付き合うことを迫られた和也。
一度は断るものの、最終的には水原の「周囲にレンカノのことを知っている人が増えるのは困る」という理由から瑠夏と付き合うことを進めます。

ただ、水原としても苦渋の決断だった描写があります。

和也に必死に迫る瑠夏ちゃんを見て何かを考える水原。
何を思ったのか、考察してみます。

大事にしている恋心

レンタル彼女をやっている水原ですが、だからこそ本物の恋人に対する想いの強さを感じ取れるセリフがあります。

”恋人”に必要な絶対的要素は
”恋心”でしょ?

恋心ってレンタル彼女と本物彼女との最大の差で、絶対に超えられない壁ですよね。
レンタル彼女をやっているからこそ、本物の恋人に絶対に必要な「恋心」を重要視している水原です。

最初は瑠夏ちゃんの告白を「脅迫」と取っていて、本当の恋心ではないと感じていたのでしょうが、瑠夏ちゃんの必死な姿を見て、本当の恋心だと思ったのでしょう。

だからこそ、付き合いなさいと言ったのでしょう。

水原の恋心は?

本人がどこまではっきり意識しているのかわかりませんが、水原も恋心を和也に対して持っているでしょう。

海カノ編前後で、水原の行動は和也を避けることから和也との関係を維持することに変化しています。

ただし、水原と和也の関係は「レンタル彼女」で仮初めです。
和也に本当の恋人ができるのであれば身を引くべき立場

また、自身の恋心を意識していたとしても、水原自身があまりにもお人好しのため、自分を犠牲にしてでも他人を大事にするシーンが何度もありました。

お見舞いに2回付き合った時や、居酒屋でマミちゃんと対峙した時、海で和也を優先した時。
今回も自分を差し置いてるかちゃんを優先したんだと思います。

とは言え和也は世界に2人いないため、るかちゃんに渡してしまった寂しさからの表情だと思います。

寂しそうなのに超絶かわいいんだよなぁ・・・

水原の3コマはこういった感情だったと思います。
和也には「レンカノのことを知っている人を増やしたくない」と言っていました。
全くの嘘ではないでしょうが、建前上の理由だと思います。

マガジン本誌とコミックスで違う時間

マガジン本誌掲載時と違い、るかちゃんと付き合った時間がコミックスでは微修正されていました。

謎の12分修正・・・

理由はなんなんでしょうか。

瑠夏ちゃんは心臓の問題を抱えており、次の話で拍動の回数についての描写があるのでそれ関係なのかもしれませんが、1秒1拍動だとしても720回なので誤差・・・?

宮島先生本人に聞いてみたいですね。。。

2人の秘密

このシーンもマガジン掲載時と若干変わってるんですよね。
コミックス版の方が自分は好きなので、いい修正だと思います。

そうは言っても、というのは数ページ前で水原が「彼氏でもあるまいし」にかかっているのでしょう。

和也と水原の関係は特殊な関係で、2人だけの秘密です。

瑠夏ちゃんからは「付き合わないとバラす」と脅されているため、和也が瑠夏ちゃんの相手をしてくれていますが、そのことに対するお詫び、、、というかお礼ですね。

でもどう考えても好きな人にあげるクリスマスプレゼントです

はー、かわいい。。

ちなみに余談ですが、水原は以前に和也のスマホを見て気にしているシーンがありましたね。

その辺の伏線回収はしっかりやってくれました。

スキ?

さて、4巻で一番大事な場面はここだと思います。

あなた私のこと スキ?

水原が和也に対してストレートに自分のことをどう思っているのか確認するシーン。
これに対して和也はこう答えてしまいます。

一応この感想記事は4巻までの内容で書いてます。
実際には2020年1月現在13巻まで発売していますが、5巻以降については未読という形で書いています。

ただ、ここだけはその条件をなしにして触れたいのですが、ここの和也の回答がこの後の2人の関係について拗らせてしまう原因だと思っています。

水原は和也の意思を確認しましたが、和也が「No」と言えば、水原はそれが答えだと認識します。
なので、水原の認識では「和也は自分(水原)のことを好きではなく、レンタルの関係は和也の成長(とばあちゃんのため)のため」となってしまいます。

ここで意思確認をしていなければ、もっと簡単に恋人になっていたのかもしれません。

水原は「情をわかす気はない」と言っていますが、和也がこう答えた以上これ以外の回答はありません。
予定していた回答だと思います。

理由はおばあちゃんのためではなく和也の成長のためだった気がしますが、まぁ実際には建前なのでどっちでもいいんでしょう。

このシーンの会話では水原は和也に情がないような形で書かれていますが、水原自身が言ったこの言葉に全てが集約されていると思います。

和也に言っているように思えますが、水原が自分自身に言い聞かせているようにも見えます。

和也に情があるのであれば、それは両思いなので話は変わってきます。
和也に情がないのであれば、水原自身の思いは封じて今までのレンタル関係を続けることになります。

和也に情がないとわかった以上、水原はレンタル彼女に徹する。
それが和也と水原の大人の付き合いなのです。

4巻のかわいい水原まとめ

耳元で囁く水原もかわいいですが、クリスマス仕様の水原は反則だと思います。
海くんにぴったりすぎて、和也が泣くのもしょうがないと思います。

4巻時点でのキャラ相関図

ストームガールらしく、1巻でキャラ相関図に大打撃を与えました。
和也の彼女になっただけではなく、マミちゃんの出番も奪い、サブサブヒロインレベルに降格させました。

次巻はラブホスタートですし、相関図に変なワードが増えないことを祈ります。。。


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コメント

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