【彼女、お借りします】《23巻》麻美ちゃんの狡猾さが光り、いたい居場所を認知した水原。

コミックス感想
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「彼女、お借りします」 23巻の感想記事です。

前巻・22巻の感想記事はこちら!

23巻 あらすじ

各人の想いぶつかる超絶カオスなハワイアンズ旅行、進行中! 告白の機会を窺う和也に降りかかる、とんでもハプニングの数々! 水原と乗ったスライダーでは“美味しい”事件が発生!? “仮カノ”瑠夏は和也の告白を阻止すべく、水原に「爆弾」を投下…!? その裏では“元カノ”麻美が和に急接近したり、瑠夏に「企み」を匂わせたりと何やら怪しげ…。こんな状況、告白どころじゃ――!? 一触即発、予測不能な第23巻!

23巻 感想リンク集

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23巻気になるポイント

ストーカーは和也??

21巻で水原と麻美ちゃんがミスドで雑談(怖)をしている話がありましたね。
麻美ちゃんが水原を助けてあげる、という誘惑をしていましたが、麻美ちゃんの提案に対してどうやって答えたのかは描かれていませんでした。

23巻でウォータースライダーなんてラッキースケベ展開を期待しているところにいきなりその答えが描かれましたね。

麻美ちゃんの誘いにNoを突きつけてしまうと真実をバラされる危険性があり、Yesとしてしまうと和也を裏切ることになる。
そんな八方塞がりの中、”あいまい”な返答でやり過ごそうとした水原

でもそんなこと麻美ちゃんには通じないんですよね。
水原の回答がYesでもNoでも対応するパターンは作って来ているはずですし、そもそもYes/No以外の回答は回答になっていないので麻美ちゃんは許しません

あくまでも『自分』じゃないよ、『”他のお客さん”とか』という脅し。
でも他のお客さんは水原と和也の関係を知る余地がないので麻美ちゃんしかいないんですよ。

麻美ちゃんだってレンカノを利用したことがある立派なお客さんですからね。
そこからのタレコミがあれば水原はレンカノを続けられなくなるでしょうし、その延長線上は女優の夢の破綻につながります。

濁しながらも、結局は麻美ちゃんの執拗な攻め、脅しに屈してしまった水原。

麻美ちゃんの質問に対して明確な回答ではありませんが、「和也に対して好意がない」は「和也に付き纏われている」であることとイコールです。

この回答を引き出した時点で「じゃあお客さんに執着されていて大変なんだね」という図式が成り立つので、麻美ちゃんが欲しかった「和也はストーカーだから千鶴さんは助けを求めている」に繫るんですよね。

じゃあどうすれば良かったのかなって、正直麻美ちゃんにしっかりと準備されて絡まれている時点で八方塞がりなんですけどね。
少なくとも水原1人で解決する問題ではないので、この後和也とちゃんと話をする、が正解なんだと思います。

沼さん・・・

平常活動の沼アカウントさんですが、わざわざこのタイミングで水原のレンカノページを見ているのは気になりますよね。

今更顔と名前を見なくても嫌になるぐらい脳裏には刻まれているでしょうし、なんで開いたんでしょうかね。和ばあちゃんに見せるのかと思ったらそうでもありませんでした。

でもこれが何かの準備であることは間違いないと思うので、24巻以降で麻美ちゃん爆弾が爆発するタイミングまで楽しみに待つしかなさそうです。

味方だって、言ったよね?

読者の第三者目線だからそう思うのか、当事者になると信じたくなってしまうのかわかりませんが、あれだけ脅しをかけてくる麻美ちゃんに対して、水原はガードが緩いなぁって思うんですよね。

もちろん麻美ちゃんが何かを明言している訳ではないので、水原の勝手な妄想と思ってしまっても全然おかしくはありません。
居酒屋、海、カラオケ、電車、大学と通してみれば、カラオケで強烈な嫌悪をされた以外は笑顔で対応をされていますし、麻美ちゃんなりの善意で接してくれていると誤解してもおかしくはないのかも。

それをわかって、麻美ちゃんは『味方だよ』ってアピールをしている訳ですけど。。。

信じ込ませて後ろから刺すのが、遠回りだけど一番確実、ってのはありますよね。
麻美ちゃんの言葉は嘘にも思えますし、水原の許可を(無理矢理)とってからバラすよ、て言ってる様にも思えます。

水原だけじゃなくて和也に対しても同じです。

幸せと不幸の定義なんて人それぞれですから。
和也にとっては何が一番幸せなんでしょうかね。

水原と付き合うこと?
和ばあちゃんにちゃんとした良い人を紹介すること?

イコールの様に見えますけど、イコールじゃなくもできる幸せの要素。

そもそも幸せなことを一つしか選択できないって決まっている訳じゃないので、水原と正式に付き合って和ばあちゃんにちゃんと紹介する、という言い方もできるんですよ。
でもそれは和也視点の話であって、麻美ちゃん視点では分割して考え、後者のみを選択してもおかしくないんです。

以前、レンカノにお金を使うのはもったいない、本当の恋をしようと和也に忠告もしていましたし、

「レンタルの恋じゃ永遠に本当の幸せなんて手に入らないんだよ!」
「だから(真実を明かすのが)これが一番和くんの幸せに繫るんだなって思って・・・」

なんて発言するのが目に見えません?

解釈次第で何にだって取れる麻美ちゃんの和也に対しての味方宣言。
その実は和也のことなんて考えない、麻美ちゃんが一番やりやすいことを押し付けるだけの都合のいい発言なんだなって思います。

ちょっと目が死にすぎてるんだよなぁ・・・

正直、和也の弁明はしょうもなさすぎるので、草って思う気持ちもわからなくもないのですが、それにしたって死にすぎてんよ。

本当に和也と水原の見方をしてくれるのであればこんな表情とセリフが出てくる訳ないんだよなぁ・・・

”準備”をさせる意味

麻美ちゃんが狡猾なのはもうわかりきっていることですが、一番そう思ったのは瑠夏ちゃんに話かけたシーンでした。

何が起こるかは明言しない、でも何か起こるかもしれない

そんなことをチラつかせただけだけど、これがどれだけ効果的なのかって話です。

わずかな時間と会話だけで瑠夏ちゃんがどんな立場にいるのか、何を一番欲しているのかを理解して持ちかけているんですよね。

瑠夏ちゃんにとっても、突然目の前で暴露大会が始まるのと、それが起こり得ると考えながら幾ばくかの時を過ごしてその場を迎えるのとでは天と地の差があります。

麻美ちゃんの予想では、チラつかせさえすれば瑠夏ちゃんは自分の欲を優先して動いてくれる、と考えているのでしょう。その辺は実際どうかなって感じはありますけどね。

なんだかんだ和也も好きで水原も好きな瑠夏ちゃんです。必死に蹴落としてでも手に入れたいものもあれば、自分の中の正義(善意)に従いたい部分もあると思うので、麻美ちゃんが思っているほどうまく進まないんじゃないかなって思ってます。

特に、瑠夏ちゃんは嘘えっちがバレて完全に空気になっちゃいましたから。
今の状況は『目的のためには手段を選ばない子』になってしまってますし、遅かれ早かれ挽回のタイミングがあるんじゃないかなって思います。

家族と友達と・・・

小百合ばあちゃんを亡くした水原は天涯孤独。
そんな状況でも、幸せを見つけられるかどうかは本人次第、という小百合ばあちゃんの教え。

生きている以上人との関わりなしはありえません。

水原にも読者には明かされない様々な人間関係もあるでしょうが、小百合ばあちゃんの回想を思い出すほどに和也を取り巻く今の環境に幸せを感じている水原。

和也だけじゃない、和ばあちゃんも、木部や栗林も、かき回してくる瑠夏ちゃんだってその対象。
麻美ちゃんが見切れているのがちょっと気になりますが・・・
(あと和男も・・・)

麻美ちゃんによってこの幸せが壊されるかどうかの瀬戸際にいる訳ですが、和也への恋心だけではなく、周囲の人たちに対しても想いをどれだけ真っ直ぐに出せるのか、が麻美ちゃんに上がるポイントになり、ハワイアンズの結末にもつながってくるのかなーと思います。


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