2018年夏に3巻が発売されてから諸般の事情でずっとお預けだったひげを剃る。そして女子高生を拾う。
2020年夏、ついに待望の4巻が発売されました!!
3巻が物語の佳境、沙優が家に連れ戻されるか否かのところで終わっていただけに、この後どうなるんだ!!??というお預けは非常に辛い物でした。
ただ、お預けを食らっていた分4巻の出来は素晴らしい物でした!!


アニメ化企画も進行中です!
アニメ化された際には爆発的なヒットになる(ことを期待している)でしょう!
ちなみに、ラノベ版だけではなくコミカライズもされているので、ラノベは読めないんだよなぁって人は是非コミック版を読んでみてください!
4巻のテーマは「正しさ」
何が正しいのか考え続けることが・・・大切だ
〜1話 正しさ〜 by 吉田父
冒頭の話からある通り、4巻は「正しさ」をテーマにして話が進んで行きました。
吉田、沙優、一颯が何を優先して行動するのか。
- その選択は社会的に正しいのか
- 自分の気持ちとして正しいのか
- 相手に対して正しいのか
それの自問自答の繰り返しです。
- 吉田が沙優のために選ぶ行動
- 沙優が結子にとった行動
- 柚葉が沙優にかけた言葉
序盤だけでも吉田が、沙優が、柚葉が複数ある選択肢の中から何が正しいのかを考えて、悩んで選択をしていきます。
どれも正解じゃなくて、どれも正解
絶対的な正解がない答えを探す吉田や沙優の葛藤する姿は、人間味があって深く考えさせられるものでした!
沙優母の自分大事アピールがひどすぎる
PTAから、娘を監禁しているんじゃないかと疑われ始めているらしい・・・
〜2話 兄〜 by 荻原一楓
いくら不登校と言っても、監禁は大袈裟すぎないか??
って思ってたんですけどね。
読み進めるとあぁなるほど、って感じでした。
ヒステリックな母という印象を周りにもたれていれば、子供に何かしたのでは?と周囲の大人が思っても仕方がないかなぁと思います。
そして、沙優を探す理由もそのまま「自分の疑いを晴らすため」という理由もこの母は・・・って感じですね。
沙優が心配じゃなくて、疑われている自分が心配だから。
なーんにも娘のことを考えていません。
考えていないだけではなく、見ることすらしていないっていうのもわかります。
さすがにあなたでも、クラスメイトを殺したりなんかしないわよね
〜6話 放浪〜 by 沙優母
”さすがに”っていう言葉が気になります。
そう思われるほど沙優が何かしたのだろうか?
結局沙優母が娘を変な目で見ているからのセリフであって、沙優のことを全く見ていないんだなとわかるセリフですね。
うーん・・・
夫に捨てられたという背景があるにしても、親になる資格なしだよなぁ。
初めてで最後の友達、結子
笑ってる顔が一番素敵だね
〜4話 友達〜 by 真坂結子
沙優と出会った人はみんな沙優の自然な笑顔を褒めますね。
それだけ沙優には自然な笑顔が似合っていて、出会った当初の作り笑いは似合わないと言うことです。
ちゃんと沙優を見てくれる人は気づくことなんですが、沙優の上辺だけを見ている人には理解されないことですよね。
そんな上辺だけの人に頼ってきた沙優ですが、沙優にとって幸いだったのは沙優自身が気に入った人には自然な笑顔が似合うことを理解してもらっていることだと思います。
一方で不幸なことは、最初に理解してくれた結子が最初で最後の友達になっている事実。
残酷すぎる・・・
沙優がプラスで結子はマイナス
結子が自殺を選んだ理由は、沙優をダメにしてしまったと言ってしました。
もう少し考えると、2人は友達だったはずなのに、いつの間にか沙優が守る・結子が守られる立場に変わっていたことが原因だったのかなと思います。
友達になってからも嫌がらせは続き、結局沙優は耐えられるほど強くて、結子は耐えられないほど弱かった。
友達という対等な立場だったはずが、一方的に支え、支えられているという構図になっていて、沙優の足を引っ張っていると感じたことが結子には耐えられなかったんだと思います。
いや、これ結子の気持ちがね、まんま隠キャなんですよね。
自分に自信のなさがリアルな感じ。
沙優と結子の決定的な違いは「隠キャかどうか」。
こう言ってもおかしくないと思うんですよ。
私は絶対に結子を裏切らないから・・・
一緒に闘おう負けるものか、と思った。
〜5話 屋上〜 by 荻原沙優
こうやって前を向ける沙優はどう見ても強いんですよね。
逆に結子の性格ではどう足掻いてもこういう思考にはなれないんだと思います。

隠キャ代表の球磨川のセリフがまんま沙優と結子に当てはまるのかなと思いました。
嫌がらせを受けても前を向ける沙優はプラスで、そうなれない結子はマイナス
プラスだからいい、マイナスだから悪いという訳じゃなく、沙優の間違いは結子というマイナスを理解してあげられなかったことなんだと思います。
いざ戦場へ!
沙優の過去も明らかになり、後藤さんや三島の応援もあって母と対面することを決意した沙優。
北海道へ戻る沙優に、吉田も最後の面倒として付き添います。
沙優と出会う前の吉田であれば仕事を放り出して私用に走るなんて考えられなかったこと。
それだけじゃなく、他人の家の問題に首を突っ込むことだってしなかったでしょう。
ですが、沙優のために付き添うことを決めた吉田。
吉田が変わったことによって、この選択が吉田にとって正しい選択肢になっているということです。
最初に触れた4巻のテーマ通りですよね。
吉田と沙優にとっては正しい選択ですが、社会人としては間違いなのかもしれません。
4巻を通して自分が沙優に何ができるのかを必死に考えた結果ですし、吉田にとって正しいことが大事なんです。
沙優を選んだ吉田が北海道についていって沙優にどんな手助けができるのか。
クライマックスの5巻が楽しみです!
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コメント
お母さんが母親になる資格なしって話なんですが、症状からしてよくある話だと、父親は性依存症に見えますし、お母さんは男性依存症があるように見えますね。ともに見捨てられ不安からくる行動ではあるんですが。また、親に愛されずに育った女子高生を知っていますが、沙優ちゃんにとってお兄ちゃんの存在は大きかったと思えます。知ってる子と比べて、ぜんぜん違いますから。
でも、お兄さんとの連絡を絶っていることからも全面的な信頼は置いていなかったのだとも感じました。本当なら一人暮らしさせるとか、お金が尽きかけていると分かっているのだから捜索願出すとか、悪い大人たちに遊ばれる前に死に物狂いで動くはずなんですよね。家に連れ戻すにしても、帰った後のビジョンも無いわけで。沙優が「無条件の優しさはない」と言っていますから、お兄さんも既に心が病んでしまっていて、沙優を一番にできなかったのだと思いました。
最終巻、愉しみにしています。なんとなく予想はついていて、沙優は高校中退。18歳の成人を迎えたら保護者の同意が必要なくなるので、吉田の家に戻ってくるのだと思います。吉田は沙優の母親に、18歳になったら自由にさせて欲しいと頼むと思います。母親は、沙優がいなくなる事を望んでいますから、同意するでしょう。
後藤さんはその前後で、吉田に告白すると思います。でも吉田は断るでしょう。(焼肉を焼きすぎると食べられなくなる、の伏線回収)
その後、沙優は吉田の元で就職を見据えて勉強をするのではないかと思います。理由は、吉田と結ばれて終わってしまうと、この物語のテーマ(家族愛)がブレてしまうからです。
沙優は自分が学生の間は、吉田さんは自分に手を出してこないと自覚していて、卒業したら告白しようと心に誓って終わりかな。
コメントありがとうございます!
確かに一颯が沙優と連絡を取れなくなった時点で何も動かなかったことから、おっしゃる通りかなと。
沙優よりも母(と周囲の目)を優先したってことでしょうけど、そういう判断をする時点で一颯もまた正しい判断ができない状態だったのかもしれません。
最終巻、6月に決まりましたね。
中退説もありそうですね。。ただ、個人的には沙優に高校を卒業してもらいたいとは思ったりもします。。。
「女子高生」であることが常に沙優に制限をかけていたので、そこの外れ方は見どころですね。
返信ありがとうございます。私は「就職を見据えて勉強をする(大学?専門学校?)」と書きましたが、吉田の家から高校に通うのかもしれませんね。
私は沙優が17歳という設定に意味があると考えておりまして、18歳で親元を離れられると思うんです。でも沙優は高校2年生からやり直さなければなりません。卒業まで親元にいるのは不幸なので、今の高校から転校するのかもしれませんね。
進学よりもテーマに沿っていると思うので、転校かもです!
改めてコメントありがとうございます!
確かに今の親元にいるのは不幸なんですが、その一方で関係修復も必要なことではあるかな・・・・と思います。
とは言え今の学校には忌まわしい記憶もありますし、親との関係だけじゃなく学校そのものにもハードルがあるとなると、やっぱりケジメだけつけて離れるのが落とし所な気もしますね。。
コメントをちゃんと読めていませんでしたが、確かに高校を中退して専門などはありですね。
料理が得意という面もありますし、そういった路線に行くのはありそうです!