【ようこそ実力至上主義の教室へ】《1巻》章毎のあらすじ

ようこそ実力至上主義の教室へ
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ようこそ実力至上主義の教室へ 1巻の詳細なあらすじです。

ぜひ本編の感想記事を見つつ、話の内容を確認したくなった際はこの記事を見て、確認したい章を探してください。

あらすじ

希望する進学、就職先にほぼ100%応えるという高度育成高等学校。毎月10万円相当のポイントが支給され髪型や私物の持ち込みも自由。だがその正体は優秀な者が好待遇を受けられる実力至上主義の学校で……!?

章ごとのあらすじ

1章 日本社会の仕組み

【0節】
《登場人物:オレ》
《時期:ー》《場所:ー》

「人は平等であるか否か」
答えは平等などなく、人は不平等であり、平等な人間などいない。
義務教育を終え高校生になった「オレ」が自由を喜んでいる傍で、今この瞬間が自分の将来・人生が現在進行形で大きな影響を与えていることに気づいていなかったことを悟る

2章 ようこそ、夢のような学校生活へ

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北》
《時期:6月》《場所:教室》

教室にて堀北から脅されて起きる綾小路。
嫌々ながら堀北の手伝いをしなければならず、なぜそんなことになったのかを回想する。

【1節】
《登場人物:綾小路、少女A、金髪男、少女B》
《時期:4月(入学式の日:登校中)》《場所:バス車内》

混雑しているバス車内にて、足腰がおぼつかない老婆が立っているが誰も席を譲らない。
綾小路と同じ学校の制服の少女が優先席を譲るよう提案するも、優先席の金髪男は「メリットがない」と取りつく島もなし。
少女が必死に訴えかけ別の席を譲ってもらうことができたが、綾小路は事なかれ主義から席を譲らず、綾小路の隣の少女は「譲る意味がない」と違う理由で席を譲らず。
下車時に隣に座っていた少女は綾小路に「あなたとは関わりたくない」と宣言する。

【2節】
《登場人物:綾小路、堀北、茶柱先生、高円寺、櫛田、平田、赤髪の男、池、山内》
《時期:4月(入学式の日:始業前)》《場所:教室》

教室に入った綾小路。隣の席にはバスでも隣だった少女・堀北がいた。
茶柱先生から学校の説明があり、3年間学校の敷地内で生活をすること、クラス替えがないこと、10万円分のポイントが支給されていることを告げられる。
また、平田の提案で自己紹介が始まるが一部の生徒と堀北は馴れ合いを好まず出て行ってしまう。綾小路は教室に残るも、自己紹介に失敗してしまう。

【3節】
《登場人物:綾小路、堀北、須藤》
《時期:4月(入学式の日:入学式後)》《場所:コンビニ》

入学式後、コンビニで買い物をする綾小路。
コンビニは堀北がおり、綾小路は話しかけるも適当に応対する堀北。
レジでは赤髪のクラスメイト・須藤が現金代わりの学生証を忘れてカップ麺を買えずに怒っており、綾小路がその場を収める。
しかし須藤はコンビニをでてからも堀北に怒り、2年生に絡まれて怒りと沸点の低さを露呈してしまう。
絡んできた2年生は須藤がDクラスということを知ると、「不良品」と言い残し哀れんでその場を去ってしまう。

【4節】
《登場人物:綾小路》
《時期:4月(入学式の日:午後1時)》《場所:寮の部屋》

寮の部屋に戻ってきた綾小路は、この学校にいることで中学時代の友人も肉親も接触することがない自由を手に入れた喜びをかみしめ、ここで人生をやり直せる、新しく始めることができると喜びながらベッドにダイブする。

3章 Dクラスの皆様方

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田》
《時期:4月 (登校2日目:昼休み)》《場所:教室》

二日目のお昼。誰かと学食に行きたい綾小路だが声を掛ける相手も見つからず、堀北から嘲笑される。
平田が手を差し伸べてくれるも、女子が平田を連れて行ってしまい、結局綾小路は相手を見つけられず。
学食に行く途中で櫛田から声をかけられ「堀北さんと仲良くなる秘訣」を聞かれる。だが、綾櫛田の助けにはなれなかった綾小路。それでも櫛田と少しだけ距離を詰めることができた。

【1節】
《登場人物:綾小路、堀北》
《時期:4月 (登校2日目:昼休み)》《場所:教室》

昼食を買い教室に戻ってきた綾小路。
堀北も席にいたため、部活動の説明会に行かないか誘うもあえなく撃沈・・・
かと思いきや、友達を作りたくても作れない綾小路を見るのが面白いという理由で部活動説明会についていった堀北だった。

【2節】
《登場人物:綾小路、堀北、橘(生徒会書記)、堀北学(生徒会長)、須藤、池、山内》
《時期:4月 (登校2日目:放課後)》《場所:体育館》

部活の説明会が行われる中、途中から堀北の視線は1人だけを捉え、綾小路の声は届かなくなってしまう。
視線の先には生徒会長・堀北学。堀北と同じ苗字と堀北の反応に疑問を持つ綾小路。
説明会後もその場を動かなかった堀北だったが、綾小路が須藤らと連絡先を交換している間に1人でいなくなってしまった。

4章 男性諸君、お待たせしました

【0節】
《登場人物:綾小路、須藤、池、山内》
《時期:4月 》《場所:教室》

プールの授業がある日。池と山内は楽しみすぎて早く登校してしまう。
2人は女子の巨乳ランキングで賭けをしており、そこに呼ばれる綾小路。
友達になるきっかけが欲しい綾小路は賭けに参加し、他の男子も集まってくるが当然女子からは汚物のような目で見られてしまう。

【1節】
《登場人物:綾小路、堀北、高円寺、櫛田、須藤、池、平田》
《時期:4月 》《場所:プール》

始まる巨乳ランキング・・・もといプールの授業
しかし本命の女子は見学が多く、賭けは不発に終わる。
プールの授業では競争も発生し、高円寺が1位、須藤が2位となる。
競争を見つつ綾小路は櫛田と会話をしていたが、嫉妬した池に止められてしまう。

5章 友達

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田、須藤》
《時期:4月 》《場所:教室》

櫛田は堀北をカフェに誘うが断られ、迷惑だからもう誘わないようにと突き放されてしまう。
綾小路は平田から堀北が1人でいることをどうにかならないかと相談されるが、平田から言った方がいいと助言をして終わる

【1節】
《登場人物:綾小路、櫛田》
《時期:4月 》《場所:学校の外》

堀北と友達になりたい櫛田は綾小路に協力を求める
ノリ気ではないものの可愛い櫛田からのお願いに拒否できずに協力することになった綾小路。
綾小路は堀北をカフェに誘い出し、そこで櫛田と偶然会う作戦を立てる。

【2節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田》
《時期:4月 放課後》《場所:カフェパレット》

作戦決行・・・するも、カフェで鉢合わせた瞬間、堀北はすべてを見破り櫛田を批判して帰宅しようとする。
友達になりたいと櫛田がすがるも、全てが不愉快とはっきりと拒否してしまう。
綾小路も過去自分がボッチで辛かったと話すが、友達を作りたくても作れなかった綾小路と、必要がないと思って作っていない自分は違うと否定して帰宅してしまう。

6章 終わる日常

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、須藤、池》
《時期:4月 3週目:2時間目授業中》《場所:教室》

雑談、遅刻、居眠り・・・、自由気ままな授業。
どの授業も同じ状況だが、全て黙認されており、その状況に慣れてしまったDクラス。
綾小路のグループチャットは平田と軽井沢が付き合っているという話題になり、おしとやかな彼女が欲しいと願う綾小路だった。

【1節】
《登場人物:綾小路、茶柱先生》
《時期:4月 3週目:3時間目授業中》《場所:教室》

弛緩した空気のクラスで、茶柱先生が小テストを実施。
成績表には反映しない、という言葉にひっかかりつつもテストを受ける綾小路。
テスト内容は簡単なものから非常に複雑なものまで。
カンニングにならないようこっそり堀北を見た綾小路だが、堀北はスラスラと問いていた。

【2節】
《登場人物:綾小路、須藤、池、山内》
《時期:4月 3週目:昼食後》《場所:廊下》

池・山内から堀北と付き合っているんじゃないかと疑われる綾小路
そんな事実はないため拒否するも、彼女ができたら必ず報告するように念押しされてしまう。
飲み物を買おうとする綾小路にたかる残り2000ポイントしかない山内。
自販機の無料の水、学食にある無料の山菜定食を思い出しつつ、来月のポイント支給からまた始まる夢の生活を思い浮かべる山内たちであった。

【3節】
《登場人物:綾小路、櫛田、池、山内、平田、軽井沢》
《時期:4月 3週目:昼食後》《場所:廊下》

櫛田と出かける約束をこぎつけた池と山内。
綾小路も誘われついていくと、たまたま出会った平田・軽井沢・松下・森も加わる
10万ポイントを各々足りない、卒業後が怖いなど思うところがあるようだが、この学校に合格できたということは「未来ある若者」と可能性を見られたということ。
綾小路は、生徒たちの何に可能性を見出しているのか疑問を持つ。

7章 ようこそ、実力至上主義の世界へ

【0節】
《登場人物:茶柱先生、クラス全員》
《時期:5月 最初の登校日》《場所:教室》

突如知らされる学校の仕組み。
5月に振り込まれたポイントが0だったことから、先生を問いただすも帰ってきたのは4月に好き放題やらかした結果、支給ポイントが0になったという事実。
そして赤点即退学、Aクラスでなければ進学・就職の自由がない、Dクラスは不良品という事実も告げられる。
唯一高円寺だけが気に留めていなかったが、他の生徒は皆うなだれる。
「3週間後のテストで赤点が出ないことを祈る」と言い残し、茶柱先生は教室を後にする。、

【1節】
《登場人物:綾小路、堀北、須藤、平田》
《時期:5月 最初の登校日:HR後》《場所:教室》

ポイントが入らないことに絶望するクラス。
平田は私語や遅刻を減らそうと提案するが、それではポイントが増えないから意味がないと反感する須藤。
ポイントを増やす方法を検討するために綾小路と堀北に声をかけるが、堀北は拒絶し、綾小路もそれに乗って拒否する。
堀北は「今の状況を素直に受け入れることはできない」といい黙ってしまう。

【2節】
《登場人物:綾小路、櫛田、堀北、茶柱先生、星之宮先生、一ノ瀬》
《時期:5月 最初の登校日:放課後》《場所:生徒指導室》

放課後、茶柱先生に呼ばれた綾小路。
途中でBクラスの担任・星之宮先生にちょっかいをかけられつつ指導室に向かう。
指導室に入るやいなや給湯室に入れられ、綾小路は給湯室から茶柱先生と訪ねてきた堀北のやり取りを聞く。
堀北はDクラスが納得いかないと訴えるが、茶柱先生は妥当だと跳ね返す。
そして給湯室から呼ばれた綾小路。テストの点数が常に50点なのを不審に思われ問いただされるもたまたまだと言い張る。
AにもDにもこだわらない綾小路を、茶柱先生は特別な事情でもあるのかと疑うが、綾小路はその話も受け流す。
指導室からの帰り道、Aクラスにこだわる堀北は綾小路を無理やり味方につけ、クラスの遅刻と私語、中間テストの点数を改善させようと動き始める。

8章 集え赤点組

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、茶柱先生、平田、須藤、池、山内》
《時期:5月 2週目》《場所:教室》

ポイントの事実が発覚してからも須藤は居眠りを続けている。
徐々にクラスから煙たがられるが、ポイントの増やし方をわからない以上誰も注意できずにいた。
綾小路もウトウトしていたものの、誰かからコンパスで右腕を刺され目を覚ます。
隣にはコンパスを持った堀北がいるものの、刺した瞬間を見ていないので証拠は出ず・・・。
クラスの中心である平田は、赤点回避とテストで好成績を残してポイントをプラスにするため勉強会を開くことを宣言する。
赤点7人のうち4人は参加するが、須藤は参加せず、それ見て池と山内も参加しなかった。

【1節】
《登場人物:綾小路、堀北》
《時期:5月 2週目:昼休み》《場所:食堂》

Aクラスのため、勉強会に参加していない須藤、池、山内に勉強を教えようとする堀北。
ただし、3人を呼び出すために彼らの友達である綾小路に3人を集めるよう指示する。
ほぼ命令だったが、綾小路の前には堀北のポイントで買ったスペシャル定食。さらに櫛田と結託したことを未だに許していないがこれでチャラにすると脅される・・・
そして成り行きで堀北の連絡先をゲットする綾小路であった。

【2節】
《登場人物:綾小路、堀北、須藤、池》
《時期:5月 2週目:昼休み》《場所:教室》

堀北の指示に従い、須藤を誘うも部活を理由に断られる。
池も須藤同様断り、一夜漬けで乗り切ろうと画策する。
困った綾小路は櫛田を仲間に引き入れることを検討する。

【3節】
《登場人物:綾小路、櫛田》
《時期:5月 2週目:放課後》《場所:廊下》

櫛田に協力を要請し、快く引き受けてくれた櫛田。
条件は櫛田もその勉強会に参加させてもらうことだけだった。
櫛田は綾小路と堀北が付き合っているのではないかと問うが、そうじゃないと知ると綾小路と連絡先を交換するのであった。

【4節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田》
《時期:5月 2週目:夜》《場所:寮の部屋》

櫛田の協力もあり、須藤・池・山内の参加を取り付けた綾小路。
そのことを堀北に伝えると、櫛田に協力を頼んだことが気に入らない様子。
そして櫛田の勉強会参加だけは絶対に拒否すると宣言。
なんでそんなに嫌っているのかと聞くが、堀北は「自分のことを嫌いな人を傍に置いて不快に感じないの?」と逆に質問されてしまう。
やんわり櫛田に告げる綾小路だが、櫛田には全て見透かされてしまった。
それでも「なんとかする」という櫛田を信じて、綾小路は考えることをやめた。

【5節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田、須藤、池、山内、沖谷》
《時期:5月 2週目:放課後》《場所:図書館》

勉強会に集まった須藤・池・山内。
櫛田は赤点ギリギリの沖谷を引き連れ、自分も実はギリギリだったということで、勉強会に参加を許される。
しかし須藤の出来は想像以上に悪く、堀北は勉強のことだけではなくバスケのことすら否定してしまう。
瞬く間に勉強会は崩壊。綾小路は堀北に須藤の背景を想像してやれと言い残すが、堀北は興味がないと一蹴する。

【6節】
《登場人物:綾小路、櫛田》
《時期:5月 2週目:放課後》《場所:屋上》

勉強会の後、櫛田を追った綾小路。
櫛田は人気のない屋上を目指し、それを後ろから追っていた綾小路だが、目にしたのは普段の態度とは違い、堀北に対して怒りをあらわにする櫛田だった。
綾小路に気づかれた櫛田は、綾小路の手を自分の胸に当て「言いふらしたらレイプされたと言う」と証拠付きで脅す
綾小路から「堀北が嫌いなら関わらなければいいのに」と言われるも、櫛田は「誰とでも表向きは仲良くしていたい」という信念の元の行動だと答え、普段の櫛田に戻った。

【7節】
《登場人物:綾小路、須藤、池、山内、佐藤》
《時期:5月 2週目:夜》《場所:寮の部屋》

部屋に戻った綾小路の元に、池・山内・須藤のグループチャットにメッセージが。
堀北の態度に対する文句だったが、綾小路はチャットを見つつ退学、孤立、いじめに関して須藤たちと一番近い距離にいるのにも関わらず、それを他人事のように感じていた。
「力を持っていながらそれを使わないのは愚か者のすることだ」
と言う言葉が綾小路の頭をよぎっていた。

【8節】
《登場人物:綾小路、堀北、堀北学(兄)》
《時期:5月 2週目:夜》《場所:寮の外》

寝付けない綾小路は寮のロビーに向かうが、そこに現れたのは堀北だった。
堀北は寮の外に出て、生徒会長であり兄の堀北学に会っていた。
堀北は兄に必死にAクラスに上がれるよう努力することを伝えるも、兄は無理だと切り捨てる。
それでも諦めない堀北を学は投げ飛ばそうとするが、そこに割って入った綾小路。
綾小路は堀北に「他人を足手纏いだと決めつけ、突き放しているのが欠点だ」と告げる。
考えを改めた堀北は、将来のメリットのために須藤たちを救済することを決め、綾小路と協力することを契約した。

9章 再集結・赤点組

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田、須藤、池、山内》
《時期:5月 中旬》《場所:カフェパレット》

綾小路と堀北が協定を結び、そこに櫛田も参加して改めて須藤、池、山内を誘い入れようとする。
最初は批判されるも、赤点回避の明確なプラン、バスケットを続けるため、バスケットに向ける情熱を少しだけ勉強に向けて欲しいと説得し、
最後は櫛田とのデート券を見せびらかせて3人を勉強に取り組ませることに成功した。

【1節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田》
《時期:5月 中旬:昼休み》《場所:カフェパレット》

お昼を一緒にすることになった綾小路と櫛田。
櫛田の本性を見てしまったため距離感を測りかねているが、櫛田は以前と変わらない様子で接してくる。
櫛田は「私と堀北さん、いざという時はどっちの味方をしてくれる?」と問うが綾小路は中立を宣言する。
それでも中立はなく、味方してくれるとうれしいと櫛田は言い、今後信頼関係を築けるといいねと話すのであった。

【2節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田、須藤、池、山内、山脇、一ノ瀬》
《時期:5月 中旬:昼休み》《場所:図書館》

昼休みの勉強会。問題を解いて喜んでいる須藤・池・山内にCクラスの山脇が突っかかってくる。
一触即発まで行くものの、Bクラスの一ノ瀬がその場を納める。
・・・が、山脇が言っていた「試験範囲が違う」という事実について、勉強会のメンバーは不安を覚えるのであった

【3節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田、須藤、池、山内》
《時期:5月 中旬:昼休み》《場所:職員室》

職員室に詰め寄る勉強会メンバー。
茶柱先生は先週金曜日にテスト範囲が変わったとだけいい、悪びれずに新しいテスト範囲を提示する。
不満が募る一同だったが、一刻も早く勉強をするためその場を後にする。
追い詰められた須藤は担任とCクラスへの怒りから部活を休み勉強することを決意。
堀北・櫛田はサポートすることを宣言するも、綾小路はテスト範囲が変わったことによるミスをミスと捉えない職員室の雰囲気に違和感を感じ、サポートではなくそちらを確認することを決めた。

【4節】
《登場人物:綾小路、櫛田、3年生の先輩》
《時期:5月 中旬:翌日の昼休み》《場所:食堂》

綾小路は無料の山菜定食を食べている先輩を見つけ、ポイントと引き換えに過去問を入手する。
綾小路は過去問の提示は前日まで伏せ、櫛田が入手したと言う程にして欲しいとお願いし、櫛田はをれを引き受ける。
櫛田は「私たちだけの秘密だね」と「ありがと」を告げた。

10章 中間テスト

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田》
《時期:5月 中旬木曜日:放課後》《場所:教室》

櫛田はクラスメイトに過去問を配る。
堀北は素直に櫛田のお手柄だと褒め、勉強会を成立させてくれたことの感謝を告げる。
櫛田はまたいつでも力を貸すというが、堀北は「私のこと嫌いよね?」と聞く。
櫛田も隠すことなく大っ嫌いと告げるが、これで今後は気兼ねなく付き合っていくことができると堀北は言った。

【1節】
《登場人物:綾小路、堀北、須藤》
《時期:5月 中旬金曜日》《場所:教室》

迎えた試験当日。茶柱先生は中間テストと期末テストで赤点を出さなければバカンスにつれていってやろうとハッパをかける。
配られたテスト問題は過去問通り。クラス一同慌てずに問題を解いていく。
昼休み、残された教科は英語のみ。
だが、須藤が前日寝落ちしてしまったため、英語だけ手付かずということが判明する。
高得点&答えが短いものに集中して教えていく堀北。
最後は須藤自身が自力で乗り越えるしかない状況になった。

【2節】
《登場人物:綾小路、堀北、須藤》
《時期:5月 中旬金曜日:放課後》《場所:教室》

英語のテストが終了。あとは結果を待つのみとなった。
不安がる須藤に堀北は2週間頑張ったことを告げると共に、過去にバスケットのプロを目指す夢を侮辱したことを謝罪した。
そんな堀北を見て須藤は「惚れたかも」と口にするのであった。

11章 始まり

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、須藤、茶柱先生》
《時期:6月 中間テスト後》《場所:教室》

発表されたテストの結果。
須藤の英語は39点でギリギリ赤点を超えたかに思われたが、平均点/2の計算をした結果、今回のテストの赤点は40点未満となり、須藤は退学宣言をされてしまう。
堀北は自身の英語の点数を50点まで下げるもその策は実らなかった。
教室を後にした茶柱先生を追った綾小路は、日本は平等かの問いから、テストの範囲が変わった事を告げられたことが1週間遅くなったことによる処置として、適切な対応を依頼するもそれも実らない。
だが、常に含みを持たせる茶柱先生の話から、須藤の英語の点を1点売って貰う事を思いつく。
1点には10万ポイントの値札がつけられ、綾小路の手持ちだけでは足りなかったが堀北も話を聞いており、2人で10万ポイント支払い、須藤の退学を取り消した。

12章 祝勝会

【0節】
《登場人物:綾小路、堀北、櫛田、須藤、池、山内》
《時期:6月 中間テスト結果発表翌日:放課後》《場所:寮の部屋(綾小路)》

無事に中間テストを乗り越えた勉強会メンバー一同は祝勝会を実施。
櫛田から今後Aクラスを目標にすることを告げられ、堀北からは戦力扱いされていなくとも協力していくことを誓った須藤たち。
綾小路も競争から逃れたはずの自分がまた競争の中に身を投じていることを気にしながらも、協力することを決意。
堀北の笑顔ぐらいは見てみたい、そんな理由で・・・


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