自分が去年読んだラノベでめちゃくちゃおもしろい作品があって、先日アニメ化が決まった作品があります。
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。


アニメ化だけでなく、このライトノベルがすごい2019でもランキング入りしていましたので、徐々に認知はされ始めているのかなと思います。
ただ、アニメ化された際には爆発的なヒットになる(ことを期待している)ので、紹介しようと思います!
ちなみに、ラノベ版だけではなくコミカライズもされているので、ラノベは読めないんだよなぁって人は是非コミック版を読んでみてください!
Contents
ひげを剃る。女子高生を拾う。ってどんな話?
登場キャラクター
ひげを剃る。そして女子高生を拾う。(以下、ひげを剃る。)の1巻の主要なキャラは4人です!

吉田(26歳)
主人公。大手IT企業に勤める普通のサラリーマン。 後藤さんに5年片想いをし、告白するもフラれる。 その帰り道に沙優と出会う。

沙優
半年前に北海道から家出してきた女子高生。吉田に拾われて同居することに。

後藤 愛依梨
吉田の上司。吉田をフった後も吉田の同行を気にする。
胸はIカップ。

三島 柚葉
吉田の後輩。周りから可愛がられるように計算して仕事でミスをしている。吉田に想いを寄せている
吉田と沙優はフルネームが公開されていません。
1巻はこの4人のラブコメで進んでいきます!
1巻のあらすじ
5年片想いした相手にバッサリ振られたサラリーマンの吉田。
ヤケ酒の帰り道、路上に蹲る女子高生を見つけて――「ヤらせてあげるから泊めて」「そういうことを冗談でも言うんじゃねえ」「じゃあ、タダで泊めて」
なし崩し的に始まった、少女・沙優との同居生活。
『おはよう』『味噌汁美味しい?』『遅ぉいぃぃぃぃぃ』『元気出た?』『一緒に寝よ』『……早く帰って来て』家出JKと26歳サラリーマン。微妙な距離の二人が紡ぐ、日常ラブコメディ。
公式サイトより
「微妙な距離」っていうのがいい表現ですね。
歳の差もある、考え方も違う、立場も違う
そんな2人が紡ぐ日常は、もどかしくも安心して見ていられる、微妙な距離感です。
ひげを剃る。のオススメポイント!
ラノベとしては圧倒的な読みやすさ
内容の前にまず触れたいのが、とにかく読みやすい構成になっていることです。
あらすじまとめ記事を見てもらうとわかりやすいんですが、ひげを剃る。は1冊で17章(プロローグとエピローグを入れると19章)と通常の3〜5倍の章で構成されています。
ただページ数は普通のラノベと変わらないので、1章が短く構成されています。
自分もですが、ラノベを読むのが苦手な人は「今どこで何してるんだっけ」をイメージしにくいからだと思うんですよね。
ひげを剃る。は1章が短く、話がまとまっているので、キャラの動きをイメージしやすい作りになっています。
また、キリよく読み終われる場面が17回もあるとも言えるので、途中で休憩を挟めるのもポイントだと思います。
難しい言葉も出てきませんし、ストーリーのおもしろさ以前に、ラノベ初心者にもとても手に取りやすい作品です。
ここから先は作品内容のネタバレも含まれるので注意!!
家出JK、沙優がトニカクカワイイ!!
沙優の可愛さはこれを見てもらえればわかります。

そりゃこんなかわいいJKが道端に落ちていたら誰でも持ち帰るよね!!
(ちなみにこの時履いていたパンツは黒だそうです。)
こんなに可愛いのに家事全般をそつなくこなすし、他人に対する思いやりもある。
マジで落ちてたら秒で持ち帰りです。
犯罪??
チガウチガウヒトダスケダヨ
メインヒロインがこの可愛さってだけでもう十分だよね。
ラブコメでメインヒロインがトニカクカワイイ
これ以上のオススメポイントってある??
沙優の純粋な心と歪みきった感覚
性格はいい、思いやりもある、家事もできる。
沙優は家出さえしていなければ普通にモテる女子高生だったんだろうなぁと
ただ、家出が沙優の感覚を大きく歪ませました。
頼れる人はいない、
沙優が差し出せるのは身体だけ、
だから宿の対価は身体、
でも都合が悪くなったら捨てられる。
それが沙優の普通になってしまいました。
ですが、沙優の「普通」は吉田の「普通」ではなく、「身体」という対価を求めずにただ優しくしてくれる吉田に対して不安を募らせる沙優。
歪まなければわからない葛藤と、沙優の悩みに対する吉田の答えは見どころです。
普通の人・吉田のハーレムラブコメ
吉田が後藤さん、三島、そして沙優から好かれる物語。
ハーレム物といえばハーレム物です。
吉田は本当に普通の人なんですよね。
強いていうなら少し頑固オヤジっぽさがあるのと、お人好しがすぎるぐらい。
普通に仕事をして、普通に酒を飲んで、普通にひげを剃って、普通に巨乳が好き。
そんな普通の人が3人もの魅力的な女性から好かれるんだから、やれやれまたハーレム物かよって思うところもあります。
ただ、ひげを剃る。のキャラは沙優を除いて社会人ばかりなんですよね。
なので、自ずとデートも社会人のデートになります。
よくあるハーレム物と違って雑なお色気がないので、それが読みやすさにつながっていると思います。
1巻で気になるポイント!
沙優の家出の理由
ひげを剃る。の物語のキーとなる部分は「沙優の家出の理由」です。
半年前、北海道から家出をしてはるばる東京までやってきた沙優。
その半年間はホテルに滞在なんてリッチな家出ではなく、見知らぬ男に自分を抱かせることで対価を提供してもらうという、非常に過酷な生き方をしてきました。
そんな過酷な状況になっても、家に帰る選択肢がなかった沙優。
家に帰るということはそれ以上の苦痛があるということです。
何が沙優をそんなに苦しめるのか。
1巻では語られませんでしたし、理由が発覚した時は吉田と沙優の関係を大きく揺るがすことになるでしょう。
今後の展開が気になります。
後藤さんと三島
同じ人に想いを寄せる後藤さんと三島。
ですが、好きな人に対する行動は正反対になっているのがポイントですね。
後藤さんは完全に受け身、三島はジワジワと攻める。
吉田視点では会社の上司、後輩と立場も逆な2人。
正反対の立場・やり方でどう吉田に迫っていくのかは見どころです。
三島は正直キツイ立場ですが、後藤さんは今だに吉田から好かれているので可能性はありますね。
現時点では沙優が吉田の恋愛対象外なこともあるので、特に後藤さんには注目したいところです。
吉田と沙優の関係は進展するのか
沙優は吉田を今までの男性と違う、と感じているので徐々に惚れていくでしょうが、吉田に関してはどうでしょうか。
吉田視点では沙優は恋愛対象ではなく、一度フラれていても後藤さんのことが好きなままです。
しかも沙優にはハッキリと言いました。
でもな、好みじゃない
17章
吉田は沙優が家事をしてくれていることで助かっていると言っていますが、それだけでは恋愛感情には移らないと思います。
いつか、もっと大事な場面で沙優が吉田を助けることで恋愛感情に発展したりするのかな。
そんな展開であれば、今は助けてもらっている沙優が恩返しできるということでもあるので、物語的にも熱い展開ですね。
キャラ相関図
久しぶりに作りましたキャラ相関図。

主要キャラが少ないので見やすくていいですね。
2巻以降でキャラが増えたり、沙優と吉田の関係が変化していくのが楽しみです。
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コメント
[…] 【ひげを剃る。そして女子高生を拾う。】《1巻》紹介&感想 こんな可愛… […]
小説3巻まで出たタイミングで累計40万部(本記事)、小説4巻まで出たタイミングで150万部(最近の宣伝)ということでしょうか?
4巻が出て爆発的に売れたってことなんですかね?
そういうことですかね。。。
実際には1年で、というよりアニメ放送前後のここ数ヶ月で爆発的に売れているんだと思います。
返信ありがとうございます。質問なんですが、1巻で初体験と思わしきシーンがありますよね。これって4巻と矛盾しているから、初めてじゃないですよね。
この時の沙優の名前は、ミサキです。名前は毎回変えていたらしいのですが、矢口に使っている偽名です。
4巻では最初の相手は、スーツ姿の男性とあります。
何度も経験することで感じたふりを覚えた、ともありますが、これは矢口にも使っていますので、1巻のシーンは初めてではなく、単に矢口が下手だったという事でしょうか?
1巻。明らかに心は恐怖で震えている感が出ていますし、独白から痛みは自分への罰という感じが出ていて、性行為自体がリスカットに近い感じを受けました。
アニメ1話予告?で、沙優が少しずつ感覚を麻痺させればいいと語っていますが、それは身体を許す事でしょうし、麻痺させるは「乖離」ですよね。
こちらこそ返信ありがとうございます!
1巻は「ミサキ」で、矢口に対しては「みゆき」でしたね。
仮名に「さ」と「ゆ」が入っていること、2つとも「み」と「き」で終わっていることから、名前は無限にありつつも無意識で関連のある名前を選んでしまうのかなと思ってしまいます。
いずれにせよ矢口は初めての相手でないのは間違いないですね。沙優は初めての人を覚えていないので。
感じるフリについては、矢口が下手だったというよりは、やっぱり好きな相手じゃないと感じない、ということを暗に示したいのかなと思いました。(もしくはそう思い込んでいたいとか?)
多分15話の冒頭部分をおっしゃっているのかなと思いますが、読み返すと個人的にはすでに感覚が麻痺していて、罰とも感じてないのかなと思いました。
ただ、結局宿を得る手段が求められることなので、=自分の存在意義を確認する行為という意味ではリストカットと似た様なものかもしれませんね。
仰るとおり名前が違っていました。すみません。矢口を出したことは忘れてください。
今、1巻から読み直しているところなんですが、心理面は色々と考えるところがあります。
「精一杯、余裕たっぷり、●●してみせる(つまり頑張っての演技)」「痛いのが良かった」「気持ちいのか気持ち悪いのか、それすら分からない」「ちゃんと身体があるんだ」は、作者さんの言葉の選び方に重さを感じますね。
最後の「ちゃんと身体があるんだ」とか、凄く重たくて、痛みで心を繋ぎとめてるというか・・・
(心の繋ぎ止めが無くなると解離?)
仰るとおり罰を望むは違いますね。
「痛みを望んでいる」ようには思いましたが・・・
コメント修正できないので、一晩考えたところを書きます。
まず15話の冒頭部分は、初体験と理解するのが自然ではないかと思いました。
そうすると「精一杯、余裕たっぷり、●●してみせる(つまり頑張っての演技)」が、初体験独特の怖さなどを表現しているとスムーズに理解できます。
痛みも相手が下手だからではなく、初体験だから痛かったし、気持ちいいかもわからなかったとスムーズに理解できます。
その上で「ちゃんと身体があるんだ」は、心が麻痺してきている表れだと感じます。
友人が、沙優ちゃんは辛い経験をしてきたのに明るい性格に感じてしまい、リアリティーに欠けると言っていました。
私も15話の冒頭部分の独白と、日常で見せる沙優の振舞には隔たりを感じ、解離を前提にしないと性格的にありえないと感じました。
一颯が吉田と出会うのがあと少し遅れていたら、沙優は壊れていたと言っていますが、それが解離性障害ではないかと思いました。
つまり初体験時で心の麻痺は出ており、どんどん麻痺し、性行為中の自分とは心を分断するようになり、解離は進んだという解釈です。
なお「痛みを望む」は前回と同様、もっと辛い過去から逃れるためにあえて自分を傷つけてきた的な解釈に変更はありません。
(吉田の「もっと自分を大切にしろ」という言葉も、身体を許すことが自傷行為的に見ているように聞こえます)
まだアニメ6話は未視聴です。アニメ3話冒頭(小説15話の冒頭部分)が「ミサキ」→「みゆき」に変わったことで、沙優の初体験の相手が矢口に変わる可能性があるんじゃないか、と予想しています。
なるほど。確かに言われてみれば、始めただからこそ頑張って演技しようのも辻褄が合ってますね。
沙優の明るい部分と暗い部分、確かに乖離してる部分はありますね。
正直、原作を読んでいるだけは行為中の沙優があそこまで死んだ顔をしているとは思っていなかった(むしろ、嫌で合っても宿のために良い顔をしていると思っていました)ので、
アニメのシーンを見るとおっしゃる通りかなと思います。
>>アニメ3話冒頭
気づかなかったですが、そこで名前の変更が行われていたんですね。。
わざわざ変更すると言うことは何かしら意図はあると思うので、初体験の相手にしたいということでしょうかね・・・
(ただ、だとすると4巻の「初体験の相手を覚えていない」とは若干齟齬もでてしまいますが。。。)
カクヨム版の「ひげひろ」を少し読みました。
大きな変更点と言うか大幅カットが一つあり、それが「小説第1巻 15話の冒頭部分」でした。夢の続きで描かれていたのは「抱かれることが、自分自身の存在価値(初めて人から必要とされた的な)」と「本当は抱かれることが心の傷になっている」というものでした。
また沙優は自分自身を嫌っており(自己肯定感が低いので当然ですが)、自身の綺麗な顔や体も嫌いだから、自ら進んで利用しようと思ったと語られています。
どうしてカットしたのかなと思いました。
よくよく考えると・・・
「沙優は自分自身を嫌っている(自己肯定感が低い)」「自身の綺麗な顔や体も嫌い」というほどの酷い状態にしてしまうと、多少のことでは「自分を大切にする」という感情は生まれないので、独白シーンはカットしたんだと思いました。
「抱かれることが、自分自身の存在価値(人から必要とされた的な)」は、小説1巻末で吉田に直接伝えていますので、必要ないのかもしれません。
原作(の原作)を読まれたんですね!
カットしなくてもいいお話かなと思いますが、単に尺の問題などもあったのかもしれませんね。
沙優が「自分を大切にする」という考えは1巻時点では0に等しいので、これ以上ひどい状態にしてもあんまり変わらなかったかなーとは思います。
むしろ、スタートが低ければ低いほど、吉田の功績が目立つかなとは思いましたw
まぁ、マイナスがよりマイナス方向に向かうだけの補足になりますし、おっしゃる通り吉田に伝えている言葉もあるので、必要以上に沙優の状態を下げることは不要だったのかなーと思います。
しめさば先生の対談を拝聴したのですが、この作品が処女作(初めて完結まで描いた作品)だそうです。
ツイッターではプロットが苦手と仰っておられ、カクヨム版が書籍作品とかなり差がある(何がとはあえて言いません)ことに驚いたものですが、納得でした。
私も処女作で書籍化されていますので、一度も完成させたことのない状態から、完成度が高く、読者に響く作品を書き上げることは、並大抵の努力ではいかない事は理解できます。
才能と努力がこの作品を昇華させたんだろうな、と感銘を受けましたのでコメントです。
デビュー作でこれだけヒットするのはすごいですね!
努力も当然すごいんでしょうが、才能もあるんでしょうね。。。
ところで、通りすがりさんも何か書籍を出版されているのでしょうか?
書籍化されているだけでものすごく凄いことかなと思います。。。