ひげを剃る。そして女子高生を拾う。のアニメ第12話の感想記事です!
12話は「母親」!

原作最終巻発売中!!
吉田と沙優の物語の最後を見届けましょう!!!
和解しない方が幸せだった説
母親の役目をしていないのに母親の立場で物を言うのは中々ストレスが溜まりますね。

これだけ長期間家出して、家族に迷惑かけて・・・
家にいた時だって迷惑かけられっぱなしだったのに
一体どの口が言うんだっていう話です。
沙優を自分の娘として見ていないくせに、自分の周囲からの評判を気にするためだけに沙優を利用しようとする。
最終的に沙優を受け入れる決断をした母親。
和解した様な空気を感じましたが、個人的にはここまで嫌味な母親キャラにしてしまうと、沙優はこのまま家出した方が幸せなんじゃないかと思ってしまいました。
ここ野々村ポイント

私の・・・(ドンっ)
苦労も・・・(ドンっ)
知らないで!!!(ドンっ)
セリフのリズム感が、あの謝罪会見で有名な野々村議員っぽさを感じましたw
母親だけじゃなく一颯もなぁ・・・
吉田が沙優の母親に熱弁をしているシーン。
吉田の演説はとても良いものがありましたが、その一方で一颯。

終始ぼーっとしてるだけ。吉田が頭を下げてやっと一颯も頭を下げる。
・・・この行動力の無さ、本当に社長業できてるのか?ってぐらいの体たらくだと思うんですよね。
前の感想記事でも書きましたが、この母親の状況、自分の行動力の無さでよくもまぁ沙優を連れ戻そうとしたなと思います。
吉田がいないまま沙優を連れ帰っていたら、また同じ悲劇がくり返されていそうだなと思いました。
感情的な吉田の良さ
沙優の前では大人でいようとし続けた吉田。大人だからこそその場の空気に応じて言葉を飲み込んだり、態度を控えめにしたりするものですが、今回の吉田は違いましたね。
まずは吉田が沙優の母親に気持ちをぶつけるシーン。

話している内容は選んだ言葉になっていますが、感情の勢いのままに話す吉田。
らしくないんですよね。感情的になることがあっても、感情的になる時間が長かった今回。それだけ沙優の母親に憤りを感じていたのかなと思います。
そこに吉田らしくなさを感じて、ギャップが良いなと感じました。
2つ目は沙優よりも先に吉田が泣くシーン。

「産まなきゃ良かった」
自分が言われた訳ではないのに、沙優以上に感傷的になっていた吉田。
それだけ沙優に気持ちが入っていた・・・ということなんじゃないかなと思いました。
ホントになぁ、吉田が引き取ってあげるのが一番平和だと思うんだよなぁ。。。
沙優の母親と一颯がもうちょっとマシであれば家出生活を終えて元いた場所に帰るのが一番だと思いますが、ちょっと酷すぎて吉田の元で暮らして欲しいと思ってしまいます。
握り返す手に期待感漂う!!
2人、家の外で星空を眺める2人。

沙優が差し出した手を吉田が握り返す。
ここまで家主と居候。サラリーマンと女子高生。
それ以上の関係にはならず、決して一線を超えることがなかった2人ですが、ここでついにお互いの気持ちが通じたのかなぁと感じました。

完全に恋人の空気感!!
これでラストは決まった様なものだな!!!!!
来週の最終話が期待しかしない!!!!
・・・・まぁ、もう原作最終巻読んでいるので結末は知ってるんですけどもね(ゲス顔)
次回でアニメも最終回!
全13話で完結なので、来週でひげひろアニメも最終回です。
無事に母親との件も片付き、自身のトラウマとも向き合える様になり、普通の女子高生に戻ることができた沙優。
普通の女子高生に戻ると言うことは、ヒゲのサラリーマンとの関係も終わると言うこと。
吉田と沙優、偶然の出会いがお互いの人生に大事な出会いとなった2人が最後にどんな結末を迎えるのか、しかとアニメーションでも見届けたいと思います!!
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コメント
【兄について】
・原作4巻と、原作5巻&アニメでは、沙優の兄に対する印象が変わっています。
・4巻では「兄の優しさには哀れみが含まれる」という、本当の愛情ではないという設定でした。これが5巻では無かったことにされ、アニメでは心が疲弊した結果「兄の優しさでさえ哀れみを感じるようになった」に変更になりました。
・その変更の上で、どうして沙優は兄からの連絡を絶ったのか、無条件の優しさは無いと思ったのかを考察してみました。
・兄の家出援助が沙優にとっての「とどめ」になったんだと思います。あのとき沙優が欲していたのは、母と距離を取ることではなく、寄り添ってくれる人の存在でした。
・兄が本来その役割を担うところですが、家出援助という厄介者払い的な態度を取りました。それが信頼関係の崩れの原因となり、沙優が携帯を捨てるという行動に繋がったと推測しています。
・兄さんに頼っても、また兄さんから捨てられるかもしれないと思うと(恐怖感から)頼れることが出来ないわけです。
(私は、沙優が高校入学時に兄は家から出たとも推測しています。これも沙優にとって「喪失体験」になっていると推測します)
【毒親】
・解決については、原作5巻の感想にリアリティが無いという感想が付いています。この方は虐待を受けて育った方でした。土下座で母親が変わるわけがないと。
・私も「みんなして私を悪者にしてっ!」とヒステリーを起こし、自己正当化に走るのが毒親の普通の反応だと思います。この後、母親が少し変わるのでファンタジー入ってるなと思いました。
(現実的なことを言うと、「縁を切る」しか解決しないと思います。虐待を受けた本人は、逃れられないように思考を支配されていますので、周りの人間が毒親だと気付かせ、縁を切ってもいいんだという事を教えないといけないんだと思います。これは結子の、「終わったこと」と割り切らせるのに似ていますね)
・一般論として、毒親との話し合いは第三者を入れたほうがヒートアップしないので有効的です。つまり吉田が立ち会っていなければ、もっと酷い荒れ様だったと私は想像しています。
・普通に考えて、沙優は「産むんじゃなかった」を何度も聞かされていると思います(沙優はもらい泣きしていますが、吉田との温度差はそこで生まれています。「ひげしゃべ」で市ノ瀬さんがそう言っていましたが私も同感です)。下手すると「私のために死んでくれ」みたいなことも言われている可能性だってあります。
・私はこの世界に足を踏み入れて思ったのは、親は子を愛していないのではなく、愛し方を知らない、自分を守ることで精一杯ということです。
・だからと言って、私は母親に同情する気はありませんし、父親が諸悪の根源とも思いません。普通に考えて母親にも心の問題が最初からないと、父親みたいな人を好きになったりしないからです。だから同情する気はなく、ただ、子供は親の道具ではないし、親の犠牲になる必要はないので、縁を切り、早く自分自身を取り戻して欲しいと思います。
【沙優は嫌だったと初めて語る】
・沙優の語りについてはアニオリが入っています。
・まず「本当に辛いことから逃げ出すために、他の辛いこと(男に抱かれること)は耐えなきゃ」は、原作1巻「悪夢」からです。
・続く「嫌で嫌でたまらなかった」という心情は、原作にはない吐露です。原作もアニメも「バカなことをした」という「間違いをしてきた」的なニュアンスでしか表現していなかったのに、ここにきて沙優の口から初めて「嫌だった」が明言されました。
・これは、沙優が本当に過去の自分と向かい合えたことを意味していると思います。
【恋人繋ぎ】
原作では沙優の手は震えていますが、その震えを目に見える形で表現できるわけありませんから、アニメでは吉田が沙優の手を目で追う形で表現しましたね。その上で、恋人繋ぎをしましたね。
【ラストまで行くのか?】
私は12話で「沙優-母親の会話」まで入れてくると思っていました。しかも12話は無言のシーンも多く、入れようと思ったら入れられたと思うのです。
で、13話のほうですが尺が足りるか微妙です。予告の公開映像では、「沙優-母親の会話シーン」「最後の夜」が確定で、ここでAパートが終わる気がします。
「空港での別れ」「吉田帰宅」も確定で、もし「一颯-沙優の会話」まで入れるなら、Bパートの尺も終わりでしょう。
仮に「最後の夜」で沙優の誘いをカットし、「一颯-沙優の会話」もカットすれば、エピローグを簡単に終わらせ、Cパートでラストを飾ってお終いという事はできるでしょう。
この可能性は80%ほどあると思いますが・・・
5巻ラストの吉田の独白は、完全にプロポーズです。その気持ちをCパートでやって伝えられるのか?と思うと疑問です。
だから、BD予約特典小説4話分+エピローグで、OVAを出してくる可能性も20%はあるんじゃないかと思っています。
11話のトラウマについて、YouTubeでバーチャル心理アドバイザー:みぃさんが語っていました。
沙優が苦しめていたものは、「自分が殺したという思い込み」で、そこに隠されていた本音が「本当は生きて欲しかったのに、それを言ってしまうと、結子が悪いみたいになっちゃう」という事でした。
確かに、誰にも言えない本音を押し殺すことで、色んな病的症状は生まれます。
吉田がその本音を引き出し、その感情を肯定したことで、トラウマ(トラウマとは過去への解釈によって生み出されたものらしい)が解消した。
語った内容が正しいとか間違っているとかじゃなくて、沙優には結子が悪いと思っている部分があったから、それを肯定してあげる必要があったんだと思います。
12話で身体を許してきたことが嫌だったというのも、ずっと隠してきた本音ですね。
認めてしまうと自分の人生が否定されてしまいそうですけれど、吉田さんと出会った今があるから、認めることが出来たんでしょうね。
【補足】
沙優は心の深い部分で、一般的に許されるわけがない「自殺したのは結子本人が悪い」と思っていたわけですが、そのことを思ってよいと言われることで、心は救われました。
「自殺したのは結子が悪い」→「そう思ったらダメだから、私が悪い」という構図は、よく考えれば矢口に襲われる場面にもありました。
沙優は自分を守るために強く拒む必要がありましたが脅迫されて、「吉田さんには迷惑をかけられない。だから自分が犠牲になろう」と考えました。
どちらも自己犠牲の精神です。
心理アドバイザー:みぃさんも語っていましたが、こういう思考法の背景には「自己肯定感の低さ」があります。
親から必要ない存在かのように扱われると、どんどん自己肯定感は低くなります。因果を感じますね。