【彼女、お借りします】《7巻 前編》弱気なヒロインを救ってこその主人公!!

彼女、お借りします
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彼女、お借りします の7巻感想・考察 前編です。
執筆時点で13巻まで出版されていますが、7巻までのネタバレ範囲内で感想・考察を行います。

前回の感想記事もぜひみてください!

彼女、お借りします 6巻 振り返り

墨ちゃんとの練習デートを元カノマミちゃんに目撃され、ついにマミちゃんがレンカノに気づくっ!!

マミちゃんが不穏な空気を出す中、「レンカノやめるかも」と水原も不穏な空気をだします。

水原との関係の終わりを悟った和也は、るかちゃんに”正式”に付き合うことを宣言しようとした矢先、水原とマミちゃんのカラオケデートを目撃。

マミちゃんは水原にもう和也と合わないこと、水原はマミちゃんに和也の恋心を真剣に受け止めるよう伝えるも、マミちゃんは水原をあしらって帰宅。

和也のために必死に動いてくれた水原に、和也は思いを堪えられず「君がいいっ!!」と伝えてしまう!

彼女、お借りします 7巻 あらすじ

2人の“レンカノ関係”がバレちゃった──!? 和也と水原の嘘を糾弾するため、水原を“レンタル”すると決めたマミ。2人っきりの修羅場の中で、水原は和也を庇い孤軍奮闘!! そして終始自分を想って動いてくれた水原に、和也の口から零れた気持ちは……「君がいい。」 和也の踏み出す大きな一歩! 大接近&大波乱の、第7巻!!

7巻の雑な紹介

「君がいい」と伝えた和也。
その場はごまかして終わるものの、和也は悶え、水原も何か思うところがある様子。

今後のレンカノ事情を左右する舞台を観に行く和也ですが、そこで観たのは主演よりも輝く水原の姿でした。

「舞台が成功し、演出家の目に止まればレンカノをやめる」

舞台は成功し、一番目立っていた水原でしたが、選ばれたのはスポンサーと近しい関係の主演の子でした。

落ち込む水原を必死に励ます和也。
水原はその場を立ち去ってしまうものの、和也は水原の夢を応援しようと決意します。

そして季節は春。
2年生になった和也と水原にレンカノ”時間外”デートという新しいイベントがっ!!

7巻で押さえたいポイント

ごまかしても・・・

「君がいいっ!!」

和也は「彼女はマミちゃんではなく水原がいい」という意味で本心を伝えてしまいました。

ただ、それを直接伝えるのは今の関係を壊すことになるため、「レンカノとして借りるなら水原がいい」と誤魔化してしまいます。

水原も一旦納得はするものの、部屋に帰った後の反応がよかったですね。

ドアチェーンをつけることも忘れるぐらい、和也の「君がいい」が響いているのがわかります。

しかも和也からレンカノとしての意味だと説明されたにも関わらずです。
別の意味であって欲しかったのか、単にビックリしたのか・・・

ただ、水原が和也を意識してそうな描写を今まで積み重ねてきているため、前者と予想します。

水原の負けず嫌い

水原の奮闘むなしく、残念ながら演出家の目に止まったのは主演の汐織ちゃんでした。

事情を知らない和也は水原に理由を問いますが、水原から出た言葉は「汐織ちゃんが可愛かった」でした。

本人がわざとなのかわかりませんが、「演技で負けていた」とは言わないんですね。
続けて言っていた「才能がなかった」も嫌味っぽさがあって好きです。

ここで言う才能は演技のことではなくて、「生まれ持った運」を指していると思います。

演技では負けていなかったけど、生まれ持った関係性で負けた。
水原の負けず嫌いがでている部分ですね。

汐織ちゃんからの電話にも、何か思うところはある様子。

「今回の成功はちーちゃんのおかげ」
「私もすっごいやりやすくて」

どうですかね。
いくら水原のおかげといっても、それでも選ばれたのは汐織ちゃんです。

スポンサーの姪という関係性で選ばれました。
思うところは山ほどあるはずです。

それでもその感情を押し殺して「楽しかった」と言えるのは水原の強さですね。

7巻の後半ではさゆりばあちゃんが水原のことを「弱い自分を強い自分で覆う」と言っていました。

さゆりばあちゃんが言う通り、弱さを隠せる強さがでているシーンだったかなと思います。

初めて見せた”弱い”水原

かのかりは基本的に和也視点で描かれるため、水原視点はレアです。

数少ない水原視点で印象的なのは、海カノ編での人工呼吸のシーンでしょうか。
あのシーンは和也を助けるために必死な水原と、救急車に乗ってから思いにふける水原が魅力的でした。

ただ、今回の水原視点はもっとレアなシーンでした。

弱い面を見せる水原は初めてではないでしょうか?

和也の前では強がって自分に才能がなかったと話し、汐織ちゃんからの電話には気丈に振る舞った水原。

ですが、やはり役者として次の仕事につなげられなかったのはショックが大きかったようです。

そりゃそうだ。

後悔を残さないと決めて上がった舞台。
レンカノの仕事をやめる決意で上がった舞台。
演技は後悔を残さないようにやり尽くしたのに、実力以外の理由で結果がついてこなかったんだもん。

弱さを隠せると言うのはあくまで人前での話。
1人になってしまったら強い自分を演じる必要はなく、普通の女の子なんだもん。

『水原千鶴』ではなく『一ノ瀬ちづる』を描いた、珍しいシーンだったと思います。

メインヒロインを救うのが主人公だ!!

海カノ編で木部は「和也はバカみたいに夢を見続けられる」と評していました。
まさにそれが現れているシーンだと思います。

和也が「諦めるな」って言っても、それで水原の夢が100%叶う保証はないんですよね。
今回だって結果的には汐織ちゃんにチャンスを奪われてしまったわけですし。
それに毎日働いてレンタルするなんて、バカと言われても仕方がないと思います。

それでも和也は水原が女優になる夢を見続けて欲しいんですよね。
見ているのは和也自身の夢ではないですが、好きな娘の夢をバカみたいに見続ける。
和也かっこいいなって思います。

後編へ続く

前編はここまでです。
後編では和也・水原の通常レンカノデート、その後の時間外デートの部分の感想・考察を触れていきたいと思います。


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コメント

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