【彼女、お借りします】《6巻 後編》水原vsマミちゃん!!

彼女、お借りします
この記事は約8分で読めます。

彼女、お借りします の6巻感想・考察です。
執筆時点で13巻まで出版されていますが、6巻までのネタバレ範囲内で感想・考察を行います。

前回の感想記事もぜひみてください!

また、6巻は非常に内容が濃いため、前編・後編に分けています。
本記事は後編の内容となります。
ぜひ前編も合わせてご覧ください。

6巻で押さえたいポイント

元カノ VS レンカノ(第1ラウンド)

水原のデートの相手はマミちゃんでした。

「レンタル彼女Diamond」のサイトを通じて予約してきたので、水原をレンタル彼女と認識しての行動です。

是が非でもお金を渡したいマミちゃん

当然レンタル彼女を利用するのであれば料金がかかりますが、水原はお金を返金しようとします。

一度はお金を拒否する水原ですが、マミちゃんはそれを無視して料金を払います。

水原はお金をもらうことで「彼女」を演じるので、彼女を演じられないのであれば水原はお金を受け取るわけにいきません。

水原も「プロの彼女ができていない」という理由で改めて返金しようとしますが、返金したい理由はそれだけではないでしょう。

お金を払うことでマミちゃんは「」となり、水原より立場が上になります。

マミちゃんは「上の立場の命令であれば、下の立場の人は聞くしかないよね?」という状態にしたいのです。

ここのシーンが露骨ですね。

セリフは「歌って?」ですが、意味は「歌え」です。
客であるマミちゃんが命令している以上、彼女役の水原は歌うしかないのです。

第1ラウンドはマミちゃんの圧勝

もう戦いじゃないですね。マミちゃんは同じ階級に立ってないですから。

ボクシングで言えばヘビー級とミニマム級のような戦いです。
ヘビーなマミちゃん(Not物理)が上から殴り続けるだけです。

好きでもないのに”恋人”とか
お金を払って和くんがあなたを”彼女”だって言い張るのとか
あなたの嘘を貼りつけた笑顔とか

ほんのちょっとだけ うんざり

口調こそおとなしいですが、内容はただの水原disです。

セリフにしている言葉は「ちょっと勘弁してほしいかなー(テヘペロ」ぐらいですが、水原に伝えたい本心は「下らない見栄に付き合わされてヘドがでる」ぐらいです。

好きでもないのに”恋人”とか
  → レンカノ否定

お金を払って和くんがあなたを”彼女”だって言い張るのとか
  → 和也の否定

あなたの嘘を貼りつけた笑顔とか
  → 水原の否定

「あなたの仕事にケチをつける気がない」とか言っておきながら、最後なんてレンタル彼女まで否定しており、和也・水原・レンカノ総否定です。

そして水原は言い返せないんですね。

言い返す言葉は持っているでしょうが、和也と水原の特別な関係の事情は話せませんし、”マミちゃんにレンタルされている彼女”なので飲み込む選択肢しかないのでしょう。

マミちゃんは水原に「もう和也に近づくな」と言い放っています。

【2巻】満足度7 海と彼女①

半年の期間をあけて「ぜってー別れさす」を達成した訳ですね。

戦いじゃなかった・・・
ただマミちゃんが殴って終わるだけだった・・・

元カノ vs レンカノ(第2ラウンド)

マミちゃんの思い

カラオケデートの帰り道、水原はマミちゃんに「和也のことをどう思っているのか」と問いかけます。

水原の目的は「和也の彼女に”手を尽くすこと”」
一時は和也の彼女であり、和也が想いを消しきれていないマミちゃんに気持ちを探ります。

和也とマミちゃんの復縁だけを探っているのではなく、敵情視察も含まれているでしょう。

また、和也の中にマミちゃんへの想いが残っていることへの水原の悲しみも感じられる表情とセリフです。

水原の思い

そして水原の気持ちはマミちゃんに悟られているのでしょう。

1年です。1年間も周囲を騙しながら付き合ってきたのです。

重度のレンカノリピーターといえど、普通の客とレンカノの関係以上にお互い進んでいるのは明らかです。

マミちゃんは水原に「和也を好きにならないのか?」と問います。

和也さんは私の”彼氏”です

これは凄い切り返しですね・・・

マミちゃんの質問は「好きになったかどうか」でしたが、水原も質問には回答せずに事実だけを答えます。

確かに和也は、水原にとっても”たくさんいる”彼氏の1人です。これは間違いない。
それでも「好きじゃない」と否定しませんでした。

水原が和也に気がないのであれば否定してよかったんです。

マミちゃんは元カノで、和也の中でまだ消化しきれていない恋心の相手でした。
そんな相手に維持を張る理由なんて存在しないのです。

好きでなければ。

第2ラウンドは引き分け

結局第2ラウンドはお互いの質問は同じでした。

「和也のことをどう思っているのか?」

それに対して両方とも質問に回答せずに終わりました。
ジャブの打ち合いじゃ!!

元カノ vs レンカノ(第3ラウンド)

水原の思いを確かめたところで帰ろうとするマミちゃんですが、試合はまだ続いています。

まだ話は終わっていません!
第2ラウンドで聞きたかったマミちゃんの思いを聞いてない!!

ここからは水原が攻めるターンだ!!

余談ですが、このシーンはマガジン掲載時とコミックスで微妙な修正が入っています。個人的にはマガジン掲載時の方がよりマミちゃんっぽかったので好みでした。
気になる方はマガポケをチェック!

和也の"恋心"を見てきた水原

そもそも水原がここまで行動する理由はどこから来ているのでしょうか?
水原は和也に"彼女については最後まで手を尽くす"と約束していました。

これは水原がレンカノを全うするという意味だけではなく、和也に"正式な"彼女を作るという意味も含まれています。

水原視点では和也のマミちゃんへの想いは何度も見る機会がありました。

思い出すシーンはどれも海カノ編が終わる前なので、実際には今の和也の気持ちを正しく表しているわけではありません。

ただ、和也は過去にマミちゃんを想って涙しているのです。

水原は「誰かをちゃんと好きになることは難しい」と言いましたが、和也はマミちゃんのことを間違いなく”ちゃんと好き”でした。ちゃんと恋心を持っていました。

和也が持っている本当の恋心を成就させてあげたい水原の思いが、麻美ちゃんに食い下がった行動理由の1つだと思います。

"恋心"に応えないマミちゃん

そんな和也の恋心を麻美ちゃんがまともに受け取っていないのは水原も感じているのでしょう。

和也への思いを聞いても答えないこと、居酒屋で和也をイジったり、海での思わせぶりな態度から、和也のことをキープ君程度で弄んでいるところはあります。

まぁ、水原さん正直ちょっと重い部分はあるよね?っていうのはあります。

学生のお付き合いですから、ちょっと気が合うから付き合おっかーみたいなノリが一般的かなと思います。

いきなり結婚まで考える和也が早まりすぎてますし、1つの恋愛について一生幸せにしてくれるかどうかを考える水原も考えすぎではあります。

それでも和也の真剣な恋心を受け止めないマミちゃんへ抵抗したい思いも、行動理由の1つかなと。

1敗2分

普段は慌てることはあってもドライな対応をする水原です。
こんなに必死に何かを訴えるシーンはなかったので、読者としては非常に胸を打たれるシーンでした。

そんな強い思いです。いくらあのマミちゃんでも流石に心に届いたよね・・・

届かずっ!!

ま、そりゃそうだ。
水原は部外者なので、和也がマミちゃんをどう思っているか、マミちゃんが和也をどう思っているかは2人の中の話です。

結局、水原の必死な訴えもマミちゃんには届くことがなく、マミちゃんは最後まで質問に回答せずに去りました。

でもマミちゃんが適当に流さずに正面から嫌悪感を出したのは、マミちゃんの性格を考えると少しだけ響いた証でもあるかなと思います。

んー、第3ラウンドも引き分け・・・かな。。。

君がいいっ!!

和也の「もうしない」「できない」は基本的に嘘です。
何度水原を「もうレンタルしない」と言って借りたことか・・・

本当であればこのセリフも言わないつもりでした。

でも最後には言っちゃうのが和也らしいところですよね!!

こんなんほぼ告白です

ここからどう誤魔化すのか・・・

でも残念なことに、水原のリアクションはまた次巻で。。。

この話もマガジン掲載時とコミックスではコマ割りやセリフが変わっています。
コミックスの修正の方がいい感じになっていますが、気になる方はぜひマガポケで見てみましょう。

6巻のかわいい水原まとめ

かわいいとは違いますが、こんなに必死な水原は初めてです。
とても美しいなと感じるシーンでした。

6巻時点でのキャラ相関図

大きな変更こそないものの、マミちゃんと水原の間に久しぶりに線が生まれました。

6巻のラストでの告白もどきによって、7巻で和也・水原の間に何か新しい関係性が生まれるのか楽しみですね。

広告

--------------------------------------------------------------------------------
電子書籍を買うならebookjapanがオススメです!
圧倒的なポイント還元超お得なセール割引で他よりも安く買えます!!

--------------------------------------------------------------------------------
記事がおもしろければコメントや下記のSNSで記事の拡散、Twitterのフォローをお願いします! ↓ Twitterのフォローはこちらから!! ↓


記事の感想もお待ちしています!
タイトルとURLをコピーしました