【彼女、お借りします】《11巻 前編》誕生日会に行きたい水原から考える和也への気持ち

彼女、お借りします
この記事は約9分で読めます。

彼女、お借りします の11巻感想・考察 前編です。
執筆時点で13巻まで出版されていますが、11巻までのネタバレ範囲内で感想・考察を行います。

前回の感想記事もぜひみてください!

彼女、お借りします 10巻 振り返り

電車で偶然あった水原とマミちゃん。
水原の持っているカバンがあの日和也の部屋にあったカバンと一致し、マミちゃんは水原と和也がまだ繋がっていることを確信します。

マミちゃんが暗躍し始めた一方、和也は水原と遊園地で制服デートを敢行します。
男子が夢見る制服でのデート。和也が舞い上がる一方、水原も照れを隠せないなど、ロマン溢れる夢のデートでした。

夢のデートの帰り道、水原から次の舞台に呼ばれていること、レンカノを辞める話も無くなった訳ではないと知らされるも、和也は水原の夢が叶うことを喜び、夢の手助けをしたいと決意します。

デートから数日後に迎えた和也の誕生日パーティー。
和ばあちゃんから水原を呼ぶように言われた和也は水原を誘うも、水原は小百合ばあちゃんのお見舞いもあるため遅れての合流となります。
代わりに最初から付いてきたのはるかちゃん。

るかちゃんは水原がいない隙に和ばあちゃんの好感度を稼ぎに行きます。
そしてるかちゃんの好感度上げが最高潮に達し、和ばあちゃんに迫ったところで和也の元には個人ラインで水原から電話が!!

11巻 あらすじ

たった一度の“レンタル”で、輝き出す“リアル”がある。 都内在住のダメダメ大学生、木ノ下和也(20)。ある日、“ワケアリ”の超絶美少女、水原千鶴との出会いをキッカケに、彼の人生は大きく変わり始めて──!? 木ノ下家で開催された和也&水原の誕生日会。すると、遅刻の水原に代わり登場した“嵐ガール”るかちゃんがここぞとばかりに家族へ猛アピール! 和也を危機に追い込んでいく! だが、そんなピンチの状況に駆け付けた水原によって、状況はなんとか鎮静化──と思いきや、思いつめたるかちゃんが次にとった行動は、“仮カノ”を超えるものだった…!! 史上最大級のるか旋風吹き荒れる、ドキドキ大暴れの11巻!

11巻の雑な紹介

和也のピンチに電話してきた水原。
小百合ばあちゃんの付き添いのため一度は誕生日パーティーの参加を諦めるも、小百合ばあちゃんの後押しもあり遅れて参加することになりました。

和也家に到着した水原は、圧倒的な彼女力によってるかちゃんの築いてきた貯金を一気に切り崩します。
大人な水原との差にショックを受けるるかちゃん。
様々な思いが交錯する中、るかちゃんは和也にキスをします。

和ばあちゃんから水原への誕生日プレゼントに渡されたのは先祖代々の婚約指輪。
それを見て水原・るかちゃんにこれ以上無理をさせられないと悟った和也は、水原との別れ話を切り出しかけますが、そこに小百合ばあちゃんの容体が急変したとの一報が。

病院に駆けつけた時には小百合ばあちゃんは元気を取り戻していたものの、容体は悪く、和也は小百合ばあちゃんに別れたと伝えようとしますが、水原は言いたくないと、2人の立場が逆転します。

水原のために何かできること・・・と悩む和也ですが、そこに墨ちゃんからデートのお誘いが!
そして始まる夢のデート第2ラウンド!
今度は墨ちゃんとの制服デート!!!

11巻で押さえたいポイント

やっぱり画面はついてた

前回の記事で、和ばあちゃんに電話を渡した際に、「一ノ瀬ちづる」の文字が見えてない?と言うことを書きましたが、やっぱり見えてましたね。

和ばあちゃんが画面を見ていなかったか、見えていてスルーしたかの2択になった訳ですが、やっぱり「水原から電話」と和也が言っていないのであれば画面確認すると思うんだよなぁ・・・

自分の気持ちに整理がついていない

水原のことをバカにしてる訳じゃないよ!!

小百合ばあちゃんの具合が良くなかったため、誕生日パーティーに行くことを一度は諦めるものの、水原の気持ちを汲み取った小百合ばあちゃんの後押しもあって参加することになりました。

「あんなこと」と言っているのは、小百合ばあちゃんに誕生日パーティーに呼ばれていることを伝えたことですね。

小百合ばあちゃんの体調を考慮して水原自身が一度は参加を諦めていたため、本当は何も言わないつもりだったんでしょう。

それでも本心では諦めきれていなかったからこそ、小百合ばあちゃんに事情を説明し始めたんだと思います。

「だから・・・その・・・」に続くセリフは「和也さんの家に行ってもいい?」ですかね。
言い切る前に小百合ばあちゃんが悟ってくれましたが、水原自身が伝えようとしています。

珍しいんですよね、こういう水原の行動。
水原は自分よりも他人を大切にする性格なので、普段の水原であれば体調の悪い小百合ばあちゃんを優先して自分の都合は後回しにしていたと思います。

しかも和也からも来なくていいと言われていたので、尚更小百合ばあちゃんを優先していい状況でした。

それでも自分の都合を優先した理由が水原自身の中で腑に落ちなかったんでしょう。

馬鹿な私

自分がなんで小百合ばあちゃんに誕生日パーティーのことを伝えてしまったのか、その結論は「馬鹿な私」でした。

水原がなぜこの結論に至ったのかを、水原が回想した3コマから推察してみようと思います。

来なくていい

和也からは来なくていいよと伝えられていました。

意味としては小百合ばあちゃんを優先してくれと言う意味なんですが、水原視点だと「来なくていい=和也から望まれていない」という捉え方もあるかと思います。

望まれていないってことはつまり、和也は水原をレンカノとしてしか見ていないとも取れます。要は和也から水原への恋愛感情はないっていう見方ですね。

以前も自分に対して恋愛感情があるのか確認していた水原ですから、改めてその状況が変わっていないと認識させられたのかなと思います。

るかちゃんの宣言

るかちゃんは今日こそ本当の彼女になると宣言していました。

水原がこのシーンを思い出すと言うことは、るかちゃんの宣言を気にしている=宣言通りに進むことを望んでいないという風にとれます。

君がいい

「君がいいっ!!」

和也からはレンカノとしてという意味だと聞いていたので、水原もそれを疑っている訳ではありません。
それでも君がいいと言われたことを思い出すのは、和也に弁明された通りの意味で受け止めきれていないんだと思います。
レンカノとしてではなく彼女としてという意味であって欲しいという願望、もしくは水原自身がレンカノとしてとわかっていながらも勘違いしていたい様な意図を感じます。


3コマはそんな思いから思い出していたのかと思います。

水原は和也になんとも思われていないと認識しながらも、だからと言ってるかちゃんには獲られたくないし、水原は和也を気にしている、、水原視点では無謀な恋状態になっています。

「馬鹿ね、私も・・・」はそんな無謀な状態ながらも、和也の方に行きたいという自分の思いを優先したことに対する言葉だったかなと考察します。

圧倒的な水原の彼女力(到着編)

和也の家についた水原は圧倒的な彼女力を披露します。

( ゜Д ゜)

一つだけるかちゃんに安心して欲しいのは、「彼女って普通そういうもんじゃない」ってことです。

いや、どこの世界に彼氏の家に着いてから仏壇に挨拶する彼女おんねん・・・
しかも大学生やぞ・・・

とはいえ和ばあちゃんには効果抜群だったため、これを計算してやっているのであれば水原恐ろしい子ですね。

水原の圧倒的な彼女力(宴会編)

開幕早々逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランを打った水原ですが、まだ攻撃の手を緩めることはありませんでした。

グラスの口紅、ジュースとお酒、るかちゃんが水原との差を痛感させられているシーンですね。

水原が大人の女性であることはるかちゃん自身も頭では理解していたことです。

8巻 137P 和也の部屋にお泊まりしたシーン

それでも自分が考えていたよりも水原が大人の女性であり、るかちゃんが背伸びをしても届いていないと言う現実。

冒頭で水原の攻撃!!って書きましたけど、るかちゃんを撃退しようとしている訳ではないので、攻撃している訳ではないんですよね。
水原は普通の立ち振る舞いとして自然に行なっているだけです。

ただ、るかちゃんにとってはそれが尚更キツイんです。

るかちゃんが頑張って背伸びをしても自然な水原に全く届いてないんですもん。

そりゃ落ち込みますよ。

和也に喝だぁぁ!!(ハリー風に)

水原の圧倒的彼女力の前に意気消沈してしまったるかちゃんですが、それを見て和也は安堵します。

かああああああああああああああああつ!!!!!!!!!!!!!

和也のノーテンキっぷりは今に始まった事ではないですが、るかちゃんが静かになったという結果だけに安堵しているのはいただけないですね。

水原が来て何でるかちゃんが静かになったのかをカケラも気にしてないんです。

いなくなったことにすら気づかない程、るかちゃんのことを気に留めてないんです。
逆に言えばるかちゃんの落ち込みっぷりは消えていのと同じぐらいだったということ。

色々振り回されているとは言え年下の女の子ですよ。
それが誕生日のお祝いをしに来てくれているのに、落ち込んでいることを気にも留めないなんて普通に男として言語道断だと思います。

ま、それでこの後和ばあちゃんに真実を告げかけるっていう痛い目をみるんですけど。

るかちゃんのキス

水原との差を感じたるかちゃんですが、それでも水原に、大人の女性に近づこうとした結果がこのキスだったんだと思います。

ただのキスではなく大人のキスをしているところからも、大人への強いこだわりは感じます。

このキスで和也もるかちゃんの思いに気づくんですが、キスでるかちゃんの辛さに気づいたのは童貞ながらよく頑張ったと思います。

後編へ続く!

前編はここまで!

後半は続きの指輪のプレゼントからスタートします!


広告

--------------------------------------------------------------------------------
電子書籍を買うならebookjapanがオススメです!
圧倒的なポイント還元超お得なセール割引で他よりも安く買えます!!

--------------------------------------------------------------------------------
記事がおもしろければコメントや下記のSNSで記事の拡散、Twitterのフォローをお願いします! ↓ Twitterのフォローはこちらから!! ↓


記事の感想もお待ちしています!

コメント

  1. […] […]

  2. […] […]

  3. […] […]

  4. […] […]

  5. […] […]

  6. […] […]

  7. […] […]

タイトルとURLをコピーしました