【ひげひろアニメ】《8話 夏祭り》柚葉の失恋、沙優の成就。前半と後半の落差が激しかった!

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。 
この記事は約11分で読めます。

ひげを剃る。そして女子高生を拾う。のアニメ第8話の感想記事です!

8話は「夏祭り」!

足立 いまる (著), しめさば (その他), ぶーた (その他)

柚葉の厳しい優しさ・・・に見せた八つ当たり

偶然出会した沙優と柚葉。そのタイミングも悪く、沙優の兄である一颯(いっさ)も近くで沙優を探している状況。
その状況だけで事を察した柚葉の優しさで、2人はカラオケボックスに逃げ込みました。

あー、そっか。そう言うことね

この一言と沙優の反応で『追われていることを吉田に隠している』のを察した柚葉。
そこで自分から連絡してあげるのは柚葉の優しさですよね。

それに吉田先輩との関係はどうするつもりな訳?

どの道、あなたは何か目的があって家出をして、そして吉田先輩の家に来た訳でしょ?その目的は達成できたの?何の成果も得ずに連れ戻されて、それって、あなたの人生にとって、ここであなたに時間を使った人たちにとって意味のある事なの?

助けたことと吉田への連絡、前に夜の公園で沙優を助けた事など、沙優に対して優しい面を見せている柚葉。
さらに口にした言葉は正論だけに、沙優にとっては厳しい優しさを向けてもらっている感覚だったと思います。

でもこの言葉って柚葉の本心であり、優しさとはかけ離れた八つ当たりに近い感情なんですよね。

柚葉自身が後藤さん、沙優の次の存在・・・ですらないと認識しているだけに、『家出JKと家主』の関係をどんな状況でも貫こうとしている沙優の態度に憤りを感じたのかなと思います。

柚葉視点では2人の関係はそんな関係じゃない。自分がどうやっても沙優の立ち位置には上がれない。そんな羨ましい立場にいる沙優が頑なにその立ち位置を認めようとしない。

柚葉からしてみれば、どう頑張っても自分の手で掴めないものを持っている沙優に憤りを感じるのは当然かなと思います。

柚葉の失恋

そんな憤りを感じても、もしかしたら本当に2人の関係はなんでもない・・・なんて微かな望みもあったかもしれませんが、それが幻想だったということをすぐ突きつけられます。

吉田が声をかけたのが沙優。視線を落としたのも沙優。
その1アクションだけで、改めて順列を自覚させられる状況ですね。

これはキッツイ・・・

これまで何度も手を差し伸べてきた沙優が、自分よりも吉田に選ばれているという事実。

沙優自身が何か悪い事をしている訳ではないので、尚更行き先のない怒りと悲しみと虚しさが襲ってきますよね。

ずるい・・・ずるい、ずるい・・・

告白をしてもなお見てもらえない虚しさ。

こんなに主人公を好きなのに主人公から好意のカケラも向けられないサブヒロインも滅多にいないんですよね。。。
まして告白までしたんですから、普通はちょっとぐらい好意を向けられたりするものですが・・・

柚葉の心境を考えるとめちゃくちゃ悲しくなりますね。。。

浴衣沙優がおかわわわ!!!

きゃわわ!!!!!

どこの世界線に行けば拾ったJKと浴衣で夏祭りデートできますか!?!?!?

これもう彼氏と彼女じゃん・・・

夏祭りデート。いや、2人の関係は恋仲じゃないのでデートっていうのは正しくないですね。

いや、これデートだわ!!

どう見ても両想いです。本当にありがとうございました。

これが好きな人に見せる表情じゃないっていうならどんな表情だって言うんだよ・・・
(ガッキーが星野源に見せてる表情と同じだろこれ・・・)

以心伝心

ずっと手を繋いでいる2人。しかも恋人繋ぎです。

と言う訳でめでたくハッピーエンドです。どうもありがとうございました。
しめさば先生の次回作にご期待・・・といかないのがひげひろです。

沙優「吉田さん、私がいなくなったらあんなに焦っちゃうんだ」
吉田「そうだな」

沙優がいなくなることに対して焦りを見せた吉田。それが表す意味は沙優にもわかっているでしょうし、吉田自身も気づいたでしょう。

なぁお前、本当に帰るのか?

その気持ちを隠しきれずに声に出してしまった吉田。吉田らしくない行動ですよね。でも沙優が帰ることに対して本心で虚しさを感じているからこそ出てしまったのかなと思います。

これまでにない歩み寄りを見せた2人。特に吉田の心境がよく見えたシーンでした。

なんであんなこと聞いたの?吉田さんは私に帰ってほしくないの?

お互いがお互いの気持ちに気付いてしまったからこそ、その気持ちに寄り添う甘い誘惑だったかなと思います。
その選択肢が楽で幸せなんですよね。少なくとも好きな相手から離れることは幸せとは呼べないですから。

やっぱ、帰るべきだ

でも吉田の選択肢は「帰るべき」という言葉。

沙優がここに残るということは、沙優が逃げてきた過去からまた逃げてしまうこと。さらには沙優が決意した『過去と向き合う』という気持ちを蔑ろにしてしまうこと。

それは2人のこれまでの関係を否定してしまうことでもあります。

そう考えると仮に吉田が「いて欲しい」と言っても沙優の答えは「帰る」だったかなと思います。

2人とも沙優が東京に残ることが何を意味しているのかを理解しているからこそ、どちらかが「帰る」選択肢を選び、その選択肢を拒むことはなかったと思います。

時の経過で変わるものはある

最初は拾った家出JKとヒゲのサラリーマン。

腐った思考の家出JKを更生するために家に住まわせることにしたサラリーマンは、その家出JKを決して恋愛対象にはせず、何があっても一線を守ると頑なに口にしてきました。

それが今は『帰ってほしくない』と思う変化です。

あれだけ口では硬派を謳っていた吉田。有言実行かどうかで言えば不実行なのは間違い無いですね。

でも、時の経過とともに変わることはあるんですよ。特に気持ちなんて何がキッカケで変わるかわかりません。

メジャーリーグに興味がないといったプロ野球選手が何人メジャーに挑戦したことか。。。

言っていることやっていることは異なっていても、それらを『嘘つき』と一括りにはできないですよね。
その瞬間で切り取れば嘘ではなかったはず。ひげひろで言えば、沙優と過ごした時間で吉田自身も得られるものがあり、気持ちが変化していったということ。

元々は一方的に沙優を救うつもりだった吉田ですが、吉田も沙優の存在によって普段の生活が充実したものになり、その尊さを知ることができた。

沙優と過ごした数ヶ月で得られた財産が吉田を変えたと思うと、2人の出会い、気持ちの変化は素敵なものだったなと感じます。

そして終わりは突然に

吉田にとっては完全に寝耳に水な一颯の登場。

沙優は・・・こんなに早く吉田の家を突き止められるとは思っていなくても、多少は覚悟していたでしょう。

一颯の登場で沙優のタイムリミットも一気に減りました。

次回は沙優が家出してきた過去がついに語られます。

それを聞いて吉田はどんなアクションをするのか。物語も終盤に差し掛かってきてますね!


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コメント

  1. 通りすがり より:

    <沙優の自覚>
    沙優の気持ちはアニメ7話から原作との差が生まれ、この8話で決定的に違う道に進んだと感じました。
    原作だと沙優は自身の揺れ動く感情(嫉妬心)を理解できず、自分の気持ちが分からず、仰るとおり三島の言葉にも『家出JKと家主』の関係をどんな状況でも貫こうとしているように見えます。

    しかしアニメは、今回8話は原作を超えたと感じるのですが、まず冒頭で沙優に危機感があることを視聴者に伝えてきます。
    そして三島の責めに、アニメの沙優は哀愁を感じさせる表情で「家事をするのが吉田さんの家に住まわせてもらう条件ですから」と言うのです。
    これを関係性の固執と捉えてしまうと、その悲しみは、アニメ初期のころまで遡るような残念なものになります。
    そうではなく、沙優が哀愁を漂わせたのは、「吉田さんが私を必要としてくれること(喜んでくれること)」が家事であり、それは吉田さんとの限りある日常を大切にしたいという気持ち(それが終わろうとしていることが悲しい)なんだと思います。
    ちなみに沙優は、小説にはない「それは」の台詞で反論しようともしています。

    さらに三島は沙優の気持ちを訊ねます。ハッキリと恋愛感情があるのかと訊くのが三島らしいです。
    ここでもアニオリで台詞が追加されます。沙優は「そんな、私」と逆接で喋ろうとしていますから、たぶん「私には資格が無い」みたいな事を言おうとしたのでしょう。
    そして、その成就の資格のない恋愛感情は、三島の「今しかできないことがある」という言葉に後押しされて、吉田とのデート(夏祭り)に行きたいになったのだと思います。

    もっと言うと、小説の沙優は(無自覚ゆえに)敵に塩を送っていますが、アニメは吉田と特別な時間を過ごしたいと思っていますので、三島に塩を送ることはしませんでした。

    <三島の失恋>
    三島の「私だって先輩のこと好きなのに」が原作では後藤さんや神田さんも含めていたのに対して、アニメでは「だって」の相手が沙優一人に絞られています。
    つまり三島は、沙優は吉田のことが好きだと気付いたという事になります。
    沙優と吉田の距離感はあまりにも近く自然です。たまたま一緒に過ごすことになっただけで、そんな特別な存在になれることが、ズルイですね。

    <沙優の攻め>
    「それってさ、後藤さんよりも?」は原作では吉田の耳に届いていますが、アニメでは聞こえませんでした。代わりに沙優が誤魔化す、が追加となりました。
    吉田さんにとっての一番になりたいという意思表明ではありますが、7話同様、その答えを聞いて仮に失恋すると居心地が悪くなりますから、訊きたいけど訊けませんね。

    また手をつなぐ際の「一石二鳥だね」の言葉も、「はぐれない」とは別の意味もありますよの意味ですから、攻めてる感が出てますね。つまり沙優が手を繋ぎたいと言っているわけですから。
    しかも早口で上ずってます。かなりドキドキしているのが伝わってきますね。このとき、吉田が掴んでいた手は、沙優が吉田の手を握り返す形になっています。手を繋ぎたくてたまらなかったんですね。

    しかも手の繋ぎ方は、吉田が沙優がいなくなったと思って焦ったことで、沙優も何かを感じたらしく恋人繋ぎへと変化します。沙優の行動に吉田は気付きましたが何も言いません。
    吉田に恋心があるかは未だに掴めませんが、「めっちゃくちゃ焦った」の台詞で、沙優は自分が吉田にとって特別な存在だと思ったんだと思います。

    沙優は攻めに攻め、沙優はついに吉田の気持ちを確かめようとします。もちろん沙優としては恋愛的な意味が込められています。
    「吉田さんは私に帰ってほしくないの?」の質問の回答によっては、大きな決断をしたと思います。
    吉田が帰って欲しくないと言えば、帰らない方向で考えていく(結果として帰ることになるでしょうが)でしょうし、自分の思い(好意)を伝えたと思います。
    でも吉田は「やっぱ、帰るべきだ」と言いました。沙優は視線を逸らし、そのとき、理解したと思います。
    「やっぱ」とは前の言葉の肯定ですから、吉田の本心は帰って欲しくない。でも「帰るべき」なんだと。
    だから、決心がつき「吉田さんのおかげで、もう逃げなくてよくなりそうだよ」と伝えたんでしょう。(吉田さんと離れたくないという気持ちに整理がついた)
    その後、沙優は「吉田さんがお髭のサラリーマンじゃなくても・・・」と言おうとして止めます。続く言葉は「好きになったんだろうな」みたいな言葉だと思いましたが、想いは伝えませんでした。
    これは吉田が、自分の気持ちを隠し、「帰るべき」と言ったことと同じです。
    今は言うべきタイミングではないから、言葉を呑み込んだのだと思います。

    原作と違い、自分の恋心を自覚した沙優は、今後、吉田とどう接していくのか期待ですね。

    <余談>
    9話の予告を動画・映像を見ると、過去の話は半分までのようです。つまり10話も過去話が続きそうです。
    そしてご存じかと思いますが、OPソングの映像のラスト付近は、小説4巻のそれぞれの場面です。ただ、あさみについてだけ小説にはありません。
    もしアニメ13話で4巻までしか進まないのなら、1~0.5話ほど尺が余る(4巻の内容は4話程度が適切です)ため、あさみとのオリジナルエピソード追加が予想されます。
    この場合、小説5巻は映画でしょう。

    • めりー めりー より:

      いつもコメントありがとうございます!

      》沙優の自覚
      確かに原作よりは吉田に想いを寄せていましたね。カラオケボックスと柚葉の家でシチュエーションは違えど中身は同じなのになんか違う感じがしていたんですが、その部分だったんですね。

      》沙優の攻め
      恋心の自覚があったからこそ、という前提であれば沙優の色々な行動にも理由が見えてきますね。
      沙優も吉田も、自分たちのあるべき関係(取るべき距離間?)をわかっているからこそ、北海道に帰るという選択肢に落ち着いたのかなと。
      二人がそこまで考えているとは思いませんが、距離感を詰めるのであれば北海道に帰って問題をクリアしてから、というのが綺麗な筋道ですよね。

      ただ、ストーリーの順番こそ違えど一颯が家に訪れるタイミングでは原作の沙優も恋心を自覚していたかなと思うので、この後は原作に沿った展開になるんじゃないかんと個人的には思ってたりします。

      》余談
      最近多いですよね、劇場版でラストを飾るの・・・
      9話10話で4巻、11話12話で5巻終わらせてくれるのが個人的には嬉しいですが・・・
      (OP、ラスト付近は4巻のシーンでしたね。OP/EDは最初に1回見たきりで飛ばしていたので気づいていませんでした。。。)

  2. 通りすがり より:

    予約販売中のブルーレイが13話なので、ひげひろは13話構成になります。
    過去の話を対話式で描けば、半話(長くても1話)で行けるので、4巻の内容は10話Bパート~11話でギリギリ行けるかと思います。
    でも、それだと批判が多い作品になるでしょうね。想定されるネットの評判は・・・
    ・これぐらいのこと耐えられないの? そんなんで身体売るなよ。
    ・甘ちゃんなんだから、さっさと送り返せよ。やっぱ吉田は犯罪者w

    しめさば先生は、先日のユーチューブの番組の中で、学校での苛めをあえて軽いものにしたと語っておられました。
    本当は、恋に至る病(私は未読です)ぐらいの苛めじゃないと心を打たないだろうと思いつつ、これはラノベだからと軽くしたんだそうです。

    ひげひろがアニメ化する話が出た際、先生は大丈夫なんですか?と心配したそうで、大丈夫と言うことであればとOKしたそうです。
    そういう事で、最終的な評判は上がるようには考えていると思います。

    過去の出来事をガッチリ描くとなると最低でも1.5話(9話Bパート~10話)は必要です。
    身体を初めて許すことにOKを出すシーン(遣り取りのこと)もアニオリで入れるかもしれません。
    初体験を前に緊張と悲しみに歪んだ表情とかは相当胸糞悪いでしょうね。
    そして、そういう視聴者の気分が悪くなるぐらいのものを演出しないと、
    吉田の正当性、沙優の変化、この作品が扱っているテーマが、伝わらないと思います。

    この場合アニメは5巻を入れるほどの尺がありませんので、丁寧に4巻を描くことになるかと思います。

    • 通りすがり より:

      5巻の目次、冒頭が公表されましたね。
      「北海道に着くまでの旅路」「学校」「親」「別れ」「生活(30ページと大ボリューム)」「エピローグ(19ページと通常の1話以上のページ数)」が大きく分けた分類で、生活は沙優と別れた後の新生活だろうと推測します。

      2話に押し込めるなら、旅路をカットし学校と親が12話、別れと新生活が13話にする必要がありますが、普通に考えて別れはBパートでしょう。そうなると3話必要です。つまり、10話までで4巻を終わらせる必要があるわけですから、無理ですね。

      アニメで5巻まで放送されるのなら、小説はアニメが終わってから買おうと思いましたが、予約しようと思います。冒頭を読むだけでも、二人とも変わったな、と感じました。
      感想書かれますかね? 感想もまた楽しみにしております。

      • 通りすがり より:

        ↑はページ数を数え間違えていました。
        「北海道に着くまでの旅路:計4話の41頁」「学校:計3話の38頁」「親:計3話の30頁」「荻原家:1話の33頁」「別れ:計2話の39頁」「生活:1話の14頁」「エピローグ:19頁」

        生活は沙優のいない新生活だろうと予想され通常の1話相当で、エピローグがやや厚めになっていますね。「荻原家」がかなり厚く、お兄さんのことなのか何なのか。
        間違っていたので訂正です。

        • めりー めりー より:

          コメントありがとうございます〜

          なるほど、Blu-rayから話数の情報を得られたですね。13話ですか。1クールだとMAXの話数だと思うので、多く作ってくれてありがたい限りですね。
          批判については、1話からすごかったですね。まぁ、しめさば先生が気にさえしなければネットの批判なんて、ってところですね。
          通りすがりさんのコメントを読むと、しめさば先生自身も製作側もある程度批判の声は予想して作っているようですし、心の準備だったり演出の配慮がある(今後の話である?)となると、1ファンとしては安心できます。

          >5巻の目次
          おお、それも事前に発表されるんですね。
          「学校」と「別れ」が気になりますね。学校は沙優が乗り越える為に避けては通れない道ですし、「別れ」は誰との別れを指しているのか。
          今晩0時から電子書籍では配信されると思うので、楽しみにしてます。

          5巻の感想は書きたいと思ってます。ぜひ5巻の感想記事もよろしくお願いします!

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