【ドメスティックな彼女】《264話 「道」のその先》ナツオを取り巻く3つの道を考える

ドメスティックな彼女
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元文芸部、フミヤにも結婚&妊娠報告を済ませ順風満帆なナツオ。

物語的には最終盤の様相ですが、ここからまだ「転」が起こるのかどうか注目です。

264話、ネタバレありで感想です!

芹沢雅の物語

大学生編から登場した芹沢ですが、恋愛に対する経験のなさと演劇に対するストイックさを持ったキャラでした。

高校時代には演劇に対する熱意が周囲と会わず1人孤立してしまう出来事もありましたが、大学の演劇部フォレスターでは周囲との関係をうまく保つことができ、その結果としてナツオの代わりに次期部長となりました。

芹沢の成長がわかる1つの結末だったかなと思います。

また、恋愛面でもすでに失恋はしているものの成長を感じます。

芹沢から「おめでとう」のセリフがでたのは、未だにおめでとうが言えないヒナとの対比でしょうか。

芹沢もヒナもナツオに恋をして実らなかった2人ですが、芹沢は失恋直後から前を向いていました。
だからこそ、素直に「おめでとう」の言葉を言い表せたのかなと。

初期の芹沢のキャラからは考えられないほど穏やかで柔らかい女性になりましたね。

一つの恋が女性を劇的に変えた、素晴らしい恋だったかなと。

芹沢というキャラを作っていた2つのマイナス面のパーソナリティーが解消されたので、芹沢の物語はこれでお終いかなって感じました。

どこの世界でも週刊誌はネタにしか興味がない

桃源先生の遺作を出版したことにより、ナツオの知名度は急速に上がりました。

インタビューや街灯での声かけなど、桃源先生の元々の知名度も重なって一躍時の人になってしまいましたね。

それがポジティブな方向だけならよかったんですが、何やら「週刊誌」なる人をダシにしている媒体にロックオンされたようで・・・

現時点ではわからないですけどね。

ただ、ナツオには週刊誌に取り上げられるだけの「ネタ」があります。

高校時代、教師と恋に落ちたこと、結果として教師を退職に追いやったこと。
悪いことではないですが、義兄弟と結婚したことも週刊誌としてはネタになるんでしょう。

これが取り上げられて、ヒナとの関係に最後の一石を投じるストーリーでしょうか。

この記者がポジティブなのかネガティブなのかわかりませんが、きっとナツオとヒナのことを掘り起こされるんだろうなぁ・・・

「道」のその先

今回のタイトルになっている「「道」のその先」ですが、すごくいいタイトルだと思います。
深読みしすぎかもしれませんが、いくつか意味を感じられるので考察しようかなと。

桃源先生の小説「道」

桃源先生の遺作のタイトルは「道」でした。

この「道」が発売されたことにより、ナツオが世間から注目されました。

「道」は桃源先生の遺作を指しており、発売された影響をを指しているのが「その先」。
「「道」のその先」の1つの意味はそれかなと。

ナツオの小説家としての「道」

ナツオが桃源先生の遺作を書き上げた結果、天才小説家の薊名鈴子さん(いつ以来の登場・・・?)

これはなんともよくわからないコマなんですが・・・

ナツオは「桃源先生」になりきれただけなのか、「藤井夏生」として桃源先生の文章を書けたのかよくわからんのです。
・・・言い方わかりにくいですね。

要は、
① 他人のモノマネならできるけど藤井夏生の文章としてはまだ何も完成していない
  or
②藤井夏生として文章を完成させているが、それが桃源先生寄りの書き方になっている
  or
③藤井夏生として文章を完成させているし、桃源先生の文章の書き方もできる

のどの意味なのかなーって。

もしくはそこまでの意味はなく、単純に「普通だ」とコキ下ろしたナツオの成長に驚いているかですかね。

17巻 162話「先を見据えて」

いずれにせよ、薊名さんはまだナツオを認めいなさそうですね。
・・・まぁこの子に認めてもらう必要性がどこにあるのかって言われたら疑問ですけど・・・

話はそれましたが、ナツオが「道」を出版したことにより小説家藤井夏生としての次回作も注目されるでしょう。

「道」は桃源先生の遺作、「その先」はナツオの小説家として次の作品がどうなるのか、という問いかけの意味もタイトルに含まれているのかなと思いました。

ナツオの人生としての「道」

ドメカノはいいシーンが多々ありますが、個人的にその中でもかなり好きなシーンがこれです。

ドメカノ8巻 66話「もがき」

学校側にナツオとヒナのことがバレ、ヒナが失踪した直後にマスターがナツオを銭湯で励ましているシーンです。

いいですよね、マスターのこの言葉。

ヒナと恋に落ちたのもナツオの人生としての「道」であり、消せない思い出です。

そして義兄弟といえど真剣に恋をした結果、ルイと結婚するのもナツオの道です。

週刊誌にどうこう言われたところでナツオとして何か後悔するような道を進んできているわけではなく、むしろヒナとルイのことがあったからこそ今の小説家としての藤井夏生がいるというのは作中でも語られてきました。

ナツオとしては何も恥じることはないということですね。

ナツオが生きている人生が「道」であり、記者のトラブルなど何があってもその道を生きていくのが「その先」を意味しているのかなと。

タイトルから考察して3つ意味を上げましたが、これが真の意味かなと思いました。

Tips:文藝賞受賞作「じゃあ、また」

週刊誌にヒナとのことを取り上げられた場合、世の中からはバッシングされるでしょうね。

ただでさえ炎上系小説家っぽいイメージついてますし、またかよ・・・と言う世論になるかな。

でも当時のナツオとヒナの想いは本気であり、それを茶化されるものではないというのは一つ証拠として残されていますね。

ナツオが決死の想いで書き上げた「じゃあ、また」という作品です。

ナツオの最初の本にも載っているので、ナツオのファンであれば何か気づくことがあるんじゃないかなと。

ナツオの人気がでてきたのもナツオの人柄ではなく、小説家藤井夏生として世の中に認められています。
であれば小説を読んでもらうことで小説家としての実力を見てもらいつつ、そこから当時のナツオとヒナの関係性の真剣さも世の中に伝わるのかなと。

世論が変わるのはそういったところからかなと推測しています。

記者の暗躍に注目

ナツオの小説家としての成功を邪魔する存在が出てきましたね。

これを超えることで、小説家としての本当の成功を手にすることができるのかなと。

そしてネタにされるのは間違いなくヒナとの関係でしょうし、乗り越えた先にヒナが失恋を受け止め、ナツオとルイに「おめでとう」が言えるのかな?

まず当分は記者の動きに注目ですね!


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